昏れ征く世界の守護者

@nogeshi

第0話 滅び征く未来に生きる君へ

『世界は滅びへと向かっている。

 2500年の暮れに完全にこの世界は消滅する。

 君にこの世界の運命を委ねる。

 どうか◼️◼️を打ち果たし、この世界に生きる人々を救ってはくれないだろうか。』




 この一文はとある遺跡で、1005年前に発見された紙片から解読された物である。

 そして今から1000年前、『◼️◼️』が大陸に住む約6割の生物を殺した。

 それを『救国の三英雄』と呼ばれた3人の文章中の『君』にあたる人物だと考えられている“聖女” “魔女” “賢者”の健闘により撃退、封印することに成功した。

 

 しかし、15年前に何者かの手によりその封印は弱体化、持って数年だという。『◼️◼️』は再びこの世界を脅かしている。

 『◼️◼️』を直接見た彼らは、それを『悪魔』と名付けた。

 

 ヤツの力は膨大で、この世界の誰も歯が立たない。

 にも関わらずヤツは日に日に力を増し、もはや我々に勝ちの道筋はない。

 と、そう思っていた。

 

 『悪魔』への対抗手段が見つかったのだ。

 

 “賢者”の遺した『世界樹』製のヒト型ゴーレム。

 精霊族、妖精族の住む里『リルファス』の御神体。

 今代の『英雄』の資格を持つ“守護者”。

 それが君だ。

 

 先人の言葉を借りるようで申し訳ないが、この世界の運命を君に託した。

 頼む。この世界を、あの子を、守ってくれないだろうか。

 失敗した私に代わって――――――

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