2024年5月
181.可哀想な奴だと笑い飛ばしてくれよ
5月13日(月)
治っていたはずの血尿が再発した。ゴールデンウィークで気が抜けたのか。それにしてもまさかだった。私はいつだって頑張っていないのに。
不眠症と人間関係の狭間で揺れ動いたところにきた緩やかな長期休暇という楽しさと穏やかさで私の身体が限界に気付いたらしい。
漢方が不味すぎて苦しい。また治療に専念しないといけないと思うと逃げたい。そう、いつだってこの場から逃げたい。
あぁでもコナンの最終回がどうなるかは知りたいな。私の大切な人達が幸せである瞬間を見届けたいな。私の大好きな推しをもう少し応援していたいな。こんなに苦しくて生きづらい世の中なのに私はまだ未練があるんだ。きっとまだ生きていたいと思っているんだ。
ゆらゆら。生きていたい。変わりたい。もっと楽しいことをしたい。大切な人達を愛していたい。でも消えたい。全部初めからやり直したい。それをずっと行ったり来たり。ぐるぐるぐるぐる。死ぬ勇気も無いくせに。死ぬ勇気すら無いくせに。
この世には私よりも苦しい思いをしてる人達がたくさんいる。美味しいご飯を食べられない人達がいる。お金に困っている人達がいる。常に平和を願っている人達がいる。私の辛さなど生きづらさなど、比べ物にならないくらい小さいものだ。贅沢な事だ。生きるという喜びをもっと自覚しないといけない。その人達の分、命を真っ当しないといけない。それを感じることが出来ないこの幼稚さは本当に良くないことだ。分かってる。こんな私でも幸せ者だ。分かってる。
でもどうしても思ってしまう。どうか許して欲しい。
明日もう目を覚まさなかったら私はようやく楽になれるんじゃないだろうか。大変な人生だったねってもう二度とごめんだねって言ってあげられるんじゃないか。沢山苦労したけどもういいんだよって、もう何も考えずに楽になれるんじゃないだろうか。
嫉妬も劣等感も何もかもを全部手放したい。ドロドロしたこの汚い感情と大嫌いな自分を手放したい。
もう誰でもいい。誰でもいいからこんな私を「なんて可哀想で幼稚で痛くて寂しい哀れなやつなんだ」と笑ってくれよ。
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