161.せめて自分だけは

1月31日(水)


人の目が凄く怖い。人に否定されるのが怖い。これは私が生きている上で常に思っていること。


本音を伝えたらこう思われているのではないか。思っていることを伝えたら嫌われるのではないか。相手が望む私でいなければ。


失敗したら、私は要らなくなる。きっとそう。

だったら相手の望んでいそうな答えを選んで、私が良い人でいよう。相手にとって程よい人でいよう。1歩引いて俯瞰して笑って空気を読んでいよう。


そう癖づけた結果、私の中で失敗はより怖いものになった。ふと出てきた自我による不必要な一言で相手を傷つけてしまったかもしれない。あの言葉が無ければ、あんな風になめられなかったかもしれない。


自分を責めて、他人を憎んで。我慢して蓋をして1人でいることを好むようになった。結婚も要らない。子どもも要らない。もう人と向き合って辛くて面倒なことをするくらいなら、1人の方がずっと楽でいい。


本当は少しでもいいから依存できる人が欲しかった。この人だけは私を裏切らない。私が愛せて愛してくれる人。甘やかしてくれて素直に話せる人。男も女も関係なく、この人ならと思える人。でもそんな誰かに淡い期待をしてたって私を魅力的に思う人は誰も居ないだろうから。


だからせめて自分だけは。自分だけは自分を理解してあげられて認めてあげられる存在でいたい。


本当はずっと将来が不安なこと。周りの友人のいろんなところが羨ましくて、妬んでしまうこと。今を楽しむことで、先の不安を誤魔化していること。人に頼ることが怖いこと。脆くて弱くてすぐ泣いてしまうこと。そんな自分がとっても嫌いで変わりたいと思っていること。何度変わろうと思ってもなかなか変われないこと。


周りからは嫌われてしまうかもしれない。社会にとっては不必要な存在かもしれない。この先ずっと孤独なままかもしれない。でもそれでもいいじゃない。


仕事が出来なくても毎日働いている。下手くそでも毎日絵を続けられている。見た目が気に食わなくなったらちゃんと食事管理して体型を戻せている。自分の趣味に明け暮れて、自分の思うままに楽しい時間を過ごせている。


人に対して真意をさらけ出すことは難しくても

こんな私でも、私は私だから。何となくでもちゃん息してる私だから。


そう思えるようになったのはきっと大人に近づけたってこと。少しでも成長してるなら万々歳。


今日もお疲れ様。頑張ったねっていっぱいいっぱい褒めてあげる!

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