第4話 重大事件、発覚!

 ジュウバンって好きなタイプは?


「好きになった人」


 あ、それ変わらないね。


「そーなのよね」


 じゃ、好きなナンバーっている?


「いる」


 何番?


「サンバンかな」


 ! 震える……っ、どどうして? 念のために聞きたい。


「だって、おとなしくしてるよ。ほんとはもう表にでないとダメなのに」


 いや、あの、だってだね、サンバンって、その……サンバンは好きなナンバーいるよ?


「ええ? だれ?」


 教えてくんなかったけど、理由がひどい。


 いじめられてるところがいいんだって、そのナンバー。


「あ、そうか。おそらく、サンバンはジュウバン、わたしが好きなのね」


 ? ジュウバン、いじめられてるの?


「いじめられてるように見える?」


 見えなーい。


「(どっ)」


「気づかないほうがいいと思うけど」


 なにに?


「無駄。無益なことに」


 え、まってよ、ジュウバンってさ、いじめられ役? なんて……ことは、ないよね?


「そのタメはなんなんだ。もったいないから自分で考えてよ」


 いやだって、誰かにいじめられてるの?


「自分で考えてよ」


 わからん……!

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