第14話 ハチバン、目さめた?

 ごめんね、ダイエット二日目で、おいしいものを食べられないの。


「いいのよ。あんたの体の中、血液がまだまだまだまだ濃いから」


 うーぬ。


 意識がぼうっとするのはどうしたものかな。


「あら、ロクバンが余計なものを捨ててくれるわよ」


 ロクバンに替わってもらうってこと?


「そうそう」


 小説はどうなるの?


「書かなくていいじゃん」


 そういうわけにもいかないし。


「えーと、ようやくいうことをきかせられそう」


 意識が飛びそうなんで。


「なによ、おしゃべり帳はどうしたの?」


 えあ、ダイエットが終わってからにいたします。


「いいわ。ロクバンが最初からダイエットに集中しろと言っているから、見逃すわ」


 倒れそう……。


「いい子にするのよ」


 なんか、なにもかもどうでもいい……考えられない。

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