第27話 オーズのVol,4を観たよv

 暑くなってきたねーv エアコン入れたよ。


「もう、いいかげんよそへ行って」


 よそってどこ?


「知らないところへ」


 旅にでも出たいの?


「そう!」


 明日ドライブに行こう!


「そうしましょう!」


「わーい、やったやったv」


 ……ヨンバンってさあ、事務的なのかと思ったら意外に人間的だよねえ。


「リラックス、リラックスv」


 聞いてる? もっとヨンバンの好きなことを教えて欲しいんだけど。


「花よ。蝶よ花よとおだてられ、完璧主義者のなれの果て。こんな私でも、フラれたりフッたりして青春を謳歌してたの」


 そうか。


「私もそうなんだよって言わないの?」


 いや、よくわかんないからさ、そういうの。


「あら、もちろん体はあなたよ。知ってるはず」


 知ってるってほどじゃないんだって。


「情けないわねえ。几帳面に日記につけてたじゃない」


 あ、前はね。


「今もでしょ」


 今は一行くらいだよ。


「まあ」


 ピンクのつつじを飾っておいた。


「あらそう」


 玄関に。


「そう」


 花が好きな子に喜んでほしくてね。


「そりゃそうか。くよくよしないためにね。プロポーズかと思っちゃった」


 はいい!?!?


「くよくよしなさんなってね」


 花程度でプロポーズだなんて思われたくないよ!


「まあね」


「調子に乗ってるの、私だけ?」


 いや、知らないってば。

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