第78話

と言う事で翌日です。あっゲーム内のね?今日はこれで最後かなぁ。


「おっいたいた。おーい皆―。」

「あっルドさん、お疲れ様です。」

「「お疲れ様でーす。」」


前日に街の広場で合流する事を伝えていたので全員今日はここで集合だ。


「それで、あの後どうなった?」

「攫われた人たちは全員無事です。捕まえたあの人は騎士団が連行していきました。」

「神器の方はアンザ家の人が調査の為に持っていきましたね。」

「参加してくれたPTの皆はもうすでに報酬を受け取って解散していますね。」


ありゃま、お礼言いそびれたな。


「あっ皆さんから伝言です。「最後の花火は面白かった。また遊ぼう。」だそうですよ。」

「花火じゃなくて尊い犠牲だったんだけどなぁ。」

。・゚・(ノД`)ヾ(゚Д゚ )ナデナデ


「さて、それじゃあ俺達も報酬を貰いに行きますか。」

「どちらから行きます?」

「守備隊の方が近いからそっちから行くか。」

(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!


と言う事でサクッとキュリアさんと面会。


「今回の件、本当に感謝する!まさか師匠が隣国の魔の手に掛かっていたとは。あのままではどうなっていたか・・・・。」

「偶然ですよ偶然。」

「偶然でアンザ家の方々と協力関係になる事は無いんだがなぁ・・・。」

「それで?そのお師匠様はどうしました?」

「すでに目は覚ましている。今は体に何か後遺症が無いか検査中だ。本人はいたって元気そうだがな。あの薬師殿も同じように検査中だが元気だぞ。」

「無事なら良かったです。」

ε-(´∀`*)ホッ


助けた後もずっと気を失ったままだったからなぁ2人共、気になってたんだよね。


「そうだ!!今回の報酬だがまずこれを受け取って欲しい。」

「これは?」

「20万マネ入っている。1人一袋ずつあるぞ。」

Σ(・ω・ノ)ノ!


おぉ!!ポーション買うのに金使い果たしてたから助かる!!


「ありがたく頂きます。」

「次にこれだ。」

(。´・ω・)?


そう言って渡されたのはバッジ?胸に取り付けられるようになっていて、交差する剣と袋が書かれている。


「これはこの街でしか使えないが、守備隊と同等の権限を持つ者に与えられるものだ。」

「いいんですか?これ使って悪さするかもですよ?」

「その時はまた私との模擬戦だな。」

「あっ絶対やりません。はい。」

(´;ω;`)


このバッジもPT全員に配られた。気前良すぎじゃありません?


「そして最後に、師匠に弟子入りする権利を授ける。」

「弟子入りする権利ですか?」

「あぁ、うちの師匠は剣の達人でな。全く剣を扱えない者でもすぐに熟練の剣士にしてしまうのだ。」


ほむほむ・・・・・キュピーンッ!! これはATK入手のチャンス!!

┐(´∀`)┌ヤレヤレ


「それなら俺が「あぁルド殿は無理だ。剣を装備できないだろう?さすがに持てない物を持てるようにはできん」ですよねぇ~。」

( ̄m ̄〃)ぷぷっ!


こら!!笑うなシア!!俺だって解ってたよ。だって前にも同じこと親父に言われたもん。


「あっそれなら僕修行を受けたいです!!そんなに長くは無いんでしょう?」

「それは君の努力次第だな。途中で切り上げる事も可能だ。」

「だったら受けます!!」

「あのう、私もどこかに弟子入りしたんですが?」

「ふむ・・・・教会に掛け合ってあげよう。そこなら回復魔法と付与魔法の修行が出来るはずだ。」


おろ?クリンもルゼダもレベルアップをお望みでない?


「俺が道場開いてやろうと思ったんだけど?」

「あっそれは今度で、それよりも今は弟子入りして技を習得したいです!!」

「流派のスキルを覚えればレベルが低くても戦えるって解りましたから。」

「目の前で見せられたらそうなりますよねぇ。」


リダさんや?俺の方にジト目を向けてますが、あなたも同罪ですよ?


「ルドさんが一番レベルの概念を破壊してますから。なんせレベル1でレイドクエストをクリアする人ですし?」

「ぐぬっ。」


そう言われたらなんも言い返せねぇ・・・。良いよなリダさんは、今回レベルが爆上がりしてレベルキャップに到達したんだから。俺なんてやっぱり攻撃してないから経験値1つも入らなかったんだぞ?フーンだ。

ヾ(・ω・*)なでなで


「君はどうする?」

「あっ私は大丈夫です。」

「ふむ、このままだと報酬の差が出てしまうな。ちょっと待っていてくれ。」


そう言って部屋から出て行ったキュリアさんは手に小さな水晶を持ってすぐに部屋に戻って来た。ビー玉くらいの大きさか?


「これを君達に上げよう。」

「これは何です?」

「技結晶、スキルオーブとも呼ばれるな。この中にはスキルが1つ入っている。」


ほう!!つまりこの水晶を使えばスキルが1つ覚えられると!!

\(^_^)/


「ただし、自分の職業に合うスキルしか覚えられんがね。ルド殿にはこちらを、リダ殿にはこちらを授ける事にする。」

「これに入ってるスキルは?」

「ルド殿の方はパリィのスキルが入っている。リダ殿の方は体術スキルだ。もし同じスキルを覚えていたとしても、スキルレベルが無償で1つ上がるからぜひ使って欲しい。」

「「ありがとうございます。」」


せっかくのご好意だしすぐに使おう。えっと、握りつぶせばいいのね。よいしょっと。


パリーン


割れた水晶から白い靄が飛び出して俺とリダさんの体に吸い込まれて行った。


ピロン♪ スキルのレベルが上がりました。


<パリィLv5>:職業スキル 盾を使い、攻撃を受け流してダメージを軽減する。(DEX×50の値をダメージから引く ダメージ-2000)


うん、スキルレベルが上がったらしい。多分ゴーレム戦でパリィを覚えてたんだろうね。まぁずっと弾いてたからなぁ。確認する余裕は無かったけど。


「2人共無事に覚えられた様だな。」

「お陰様で。」

「大丈夫です。」

「うむ、報酬はこれで全部だ。最後に今回の件、本当に感謝している。何かあったらいつでも守備隊に声を掛けるがいい。」

「「「「ありがとうございました。」」」」

あ(・∀・)り(・∀・)が(・∀・)と(・∀・)う!


さて次はアンザ家の方か。


「いらっしゃいませルドさん!!皆さん!!」


アンザ家に着くとメアリが出迎えてくれた。


「出迎えありがとうメアリ。ハンスさん達は居るかい?」

「すみません・・・父は出払っています・・・。あっでも母は居ますよ!」


ふむ、多分今取り調べの真っ最中なのかな?砦の襲撃で逃げ出そうとした連中も捕まったみたいだし、忙しい事ですなぁ。


「それじゃあローザさんとお話は出来るかい?」

「はい!!案内します!!」

( `・∀・´)ノヨロシク


メアリに案内されて応接間に行くと、すでにローザさんが座って待っていた。


おやっ?なんか雰囲気が違う?


俺達が部屋に入って来るのを見るとローザさんが立ち上がり頭を下げる。


「この度は国難に対しての多大なるご協力、誠に感謝の念に堪えません。」

「これもこの国を拠点とする旅人としての責務と考えます。どうか頭を上げて下さい。」

アワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワ


俺の言葉で頭を上げるローザさん、しかしその顔はとっても笑顔ですねぇ~。


「ふふふ、ルド殿はこのようなやり取りも出来るのですね。」

「試しましたね?突然でしたから肝が冷えましたよ。」

(;^ω^)


雰囲気が違うから警戒してて良かった。現にほら、PTメンバーは口を半開きにして動かないんだもん。もういつも通りなんだから動け動け。


「あっえっと、こんにちは?」

「はいこんにちは。皆様も今回の件、本当にありがとうございます。」


再度頭を下げるアンザ家の人達、それに対してこちらも再度会釈を返す。


「それで、試した理由をお聞きしても?」

「はい、今回の功績を踏まえて、皆様への報酬は国から渡される事となりました。」

Σ(゚Д゚;エーッ!


あっ、うん。そうなんだろうなぁとは思った。やり取りできなかったらマナー叩き込むつもりでしたね?だって見た事の無いメイドさんが一緒に居るんだもん。


「こちら、我が家でマナーを教えているハンナです。」

「ご紹介に与りました。ハンナと申します。以後お見知り置きを。」

「ご丁寧な挨拶痛み入ります。私はルド。こちらはパーティーの仲間となります。」

(`・∀・´)エッヘン!!


ほら皆挨拶して!!えっ?出来ない?いやもう普通に挨拶していいから!!これもテストなんだってぇぇぇぇぇぇ!!


「ふむ、ルド殿は及第点ですね。後は挨拶の際の所作を覚えて頂きましょう。ですが他の方々は落第です。これからみっちりとマナーを教えて差し上げましょう。」

「よろしくね。ハンナ。」

「畏まりました奥様。」

「あのぅ~?」

「どうしました?」

「王城での報酬の受け渡しを辞退する事は?」

「出来ません。それをしてしまえば王家に反意在りと見なされますよ?」


ですよねぇ~。


毎回無断転載対策で以下の文を入れます。読み飛ばしても大丈夫です。無断転載ダメ!!絶対!!

This work will be sent to you by kotosuke5, who is Japanese. Unauthorized reproduction prohibited 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る