(新)新暦032470年~(新)新暦044736年まで

(新)新暦032470年。魔導始祖アルクルは、エヴリネートスに満ちる<マナ>の特性に気付き、それを技術的に利用できるようにした<魔術>を考案。人々に教授していく。しかしその一方で、魔術としての手順の一切を飛び越えて結果を生じさせてしまう者がいることに気付き、その者達を<魔法使い>と定義した。


(新)新暦032471年。アルクルはさらに研究を重ね、自身が編纂した魔術についての体系を学ぶための施設。<魔導学校>を設立。魔術が急速に広まり始める。


(新)新暦032811年。それまでの文明により地表近くの資源の多くは取り尽くされて枯渇していたために<科学技術>は発展しなかったものの代わりに<魔導技術>が発展。文明が進み始める中、魔導国<ティルシモネ>勃興。初代女王<アルティアハ>は魔法使いだった。


(新)新暦033643年。アハティアイリス大陸に魔導文明が浸透すると、他の三大陸にも広まり、次々とそれを基礎とした国家が生まれていく。


(新)新暦034688年。アハティアイリス大陸には魔王ドレーアがおり、ドレーアはその進路上にあるものすべてを踏み潰す<災害>として人々の脅威となっていたが、アハティアイリス大陸中央に存在する直径二千キロメートルにおよぶほぼ真円の淡水湖<レゾンドゥ>の脇に誕生した国<マカトム>の国王<キャドオラ>がこれの討伐を命じ、軍隊を差し向けるも失敗。十五の街や村が被害を受け、ドレーアは一年をかけてマカトムを縦断し去っていく。


(新)新暦036239年。魔王ドレーアの脅威はアハティアイリス大陸にすむ人間達にとっては大きな災害となり、無数の国々や魔術師・魔法使いがこれの討伐に挑むもののことごとく失敗。


(新)新暦0417501年。千代本ちよぼん庸太ようたがレゾンドゥ脇に栄える国<エレホティス>に転生。<マービン>と名付けられる。その後、鉱山での落盤事故をきっかけに前世の記憶を取り戻し、<マジェル商会のバードン>に見出されて奴隷飼育場の管理者として取り立てられる。


(新)新暦041528年。マービンが管理者を務めていた奴隷飼育場がある街を魔王ドレーアが直撃。奴隷飼育場も被災するが、マービンが事前に備えていたこともあり、一人の犠牲者を出すこともなく事態を回避する。この際、奴隷として彼のところにいたティティが秘めた才能を発揮、彼の右腕として活躍。これを機に、再建された奴隷飼育場の実質的な管理者の役目をティティに譲り、マービンは、マドマという奴隷と共に、バードンの密偵として大陸中を転々とすることになる。


(新)新暦044694年。アハティアイリス大陸の東端に位置する<ヴォーンローグ王国>都市<パトラアゲスト>に、不死者<ファロ>が、ネクロゴーレムの<ノーラ>、魔法使いの<リョウ>、言葉を失った少女<プリムラ>と共に現れ、プリムラを学校に入学させる。


(新)新暦044695年。パトラアゲストに魔王ドレーアが接近。街を上げて迎撃を行うも失敗。パトラアゲストに甚大な被害を及ぼす。それでも人間達は街の復興のために力を合わせて再起する。


(新)新暦044705年。パトラアゲストの学校を優秀な成績で卒業したプリムラはそのまま教師として学校に残る。と同時に洋裁の腕も活かし、生徒達の制服を作る。


(新)新暦044736年。プリムラ、学長に就任。ファロ、ノーラ、リョウと再会。リョウの孫の<ジョウ>が入学。リョウは冒険者を引退し、パトラアゲストにて余生を送ることを決め、ファロとノーラを見送る。


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