鏡合わせのカルマ

登場人物

○デステアルナ国（王都）

フェル

両親に魔獣を殺された怒りに支配された少女。喧嘩っ早く、人間不信の根暗な性格。この世に蔓延る魔獣を殺し尽くすためウゾルク騎士団に入る。ウゾルクの中で腕っぷしが一番強く、体が異常に丈夫。『正義の剣』の所有者。

イザリオ王に目をつけられ王の従者である『王の騎士』に任命される。

イザリオ

デステアルナ国の王。先代の王と代替わりを行ったため二十五と年若い新王。明るく誰にでも平等に接する好青年。民の支持も高いがその王位継承には黒い噂が付き纏う。時々腹の内が分からない言動をするのでフェルから怪しまれている。何故かフェルを気に掛けている。

デュラン

フェルの幼馴染。フェルと同時期にウゾルク騎士団に入団する。孤立するフェルをいつも支える心優しい少年。剣術はフェルに次ぐ腕前。

イノーク

フェルと同時期にウゾルク騎士団に入団する。捻くれた性格の悪餓鬼。好待遇のフェルを何かと目に付け「悪神イノス」と悪口を言う。

スクナセス

王の側近であり宰相。政のサポート役。イザリオと幼馴染。冷静沈着な性格でイザリオを悪く言うものを許さない。頭の切れる若者。

サルシェ

アイオス騎士団団長。プライドの高い青年。次期王の騎士候補だったがフェルに横取りされ目の敵にしている。自他共に厳しい性格だが剣の腕は確か。

イアン

ウゾルク騎士団団長。ウゾルクの者には珍しく物腰の低い男性。ウゾルクに帰ると軟弱ものと小言を言われてしまう。折衝が得意。

スサリオ

イザリオの兄。13年前、15才で病によりこの世を去る。穏やかで賢い人物だった。

ミナリオ

イザリオとスサリオの父。年老いた先王。初代王と同じ名前を持つ。

○北領（爆鉱石採掘場）

タジャン

デステアルナ北領を治める『北の騎士』。気のいい大男。子供好きで穏やかで豪快な性格。妻と子供二人に囲まれ慎ましく暮らしている。

トゥルー

タジャンの妻。美しく気丈。夫と子供達のことを一番に考えている。

ティンカ

タジャンの長女。気が強い性格。イザリオのことを慕っている。イザリオの側にいるフェルが気に入らない。

テオ

タジャンの長男。まだ幼いが核心を突いた物言いをする。フェルの剣がお気に入り。

アーロ

北領の爆鉱石採掘場の責任者。大柄でがっしりとした体つきをした男。タジャンからの信頼が厚い。

○ウゾルク

ミカルフ村長

ウゾルクを治める村長。古くからのしきたりとウゾルクの誇りを守る老人。剣からボルチャーの時代と移り変わるにつれて落ちていくウゾルクの威厳を取り戻そうと奮闘している。ウゾルクのためなら何でもやるという強い意志を持つ。

ヤハード

フェルの育て親。ウゾルクの子供達の剣術指南役。かつてウゾルク騎士団に入団しておりイザリオと面識がある。

ブレイダ

ウゾルクの神子。フツルイ及び、ウゾルクの土地に住まう神のお告げを聞く一族の娘。理解できない発言の多い不思議ちゃん。フェルのことを気に入っている。