無料 15話
俺たちは城の外に出た。
俺たちのところへ小さな男の子が俺たちに近づいた。
アダレトは子供に顔を見られたくないらしく身につけていた白いフード付きローブを深く被り下を向いた。
「あ!パレードにいたおじさんだ!パパを助けてくれてありがとう! あれ?その隣の人は誰?」
男の子はローブを被って下を向いているアダレトに近づいた。
そして
男の子はアダレトの顔を下から覗き見ようとした。
それに気づいたアダレトは男の子に顔を見せないように俺の足に顔を埋め込んで見えないようにした。
その様子に男の子と俺は驚いた
(なんだ、アダレトは俺が怖くて俺に関わろうとしないのではなくて、相当の人見知りだったのか)
そして
男の子はアダレトを俺から無理やり離して顔を見ようとした。
それに対しアダレトは必死に俺にしがみついた。
その様子に
俺は流石にアダレトが大変そうなので
「君、俺の助手が嫌がっている、やめてくれるかな?」
俺は男の子に精一杯の笑顔で言った。
すると、俺の足から少女のすすり泣く声がした。
俺と男の子はまた驚いた。
(え、アダレト泣いたの?え、どうしようこれがきかっけでどっかに逃げないよね?
あーーどうしよう、泣いてる女なん見たことないぞ。)
すると
男の子は慌てて言った
「ご、ごめん」
(ああ、そうか、謝ればいいんだな)
俺も言った。
「ごめんアダレト」
(よし、これで安心だ)
そこへ男の子の母親らしき人が来た。
「す、すみません、うちの子が迷惑かけてそうで、」
そして、その母親は泣いているアダレトに気づいて
「あーあ、うちの子がお宅のお嬢さんをいじめてしまったみたいですみません。」
そして今度は俺が今日のパレードにいた人だと気づいたらしく。母親は驚きすぎて、
足を滑らせ転びながらも
「こ、これはオオガ様!このたびは街を救っていただいたのにこんなご無礼申し訳がざいません!な、なにかお詫びをします!」
(そんなことで何か俺にしてくれるのか?まーいいか)
俺は母親に言った。
『え、あ、そうか、それなら2人部屋のある宿を案内してくれないか?』
『わかりました。それなら私たちが切り盛りしている宿はどうでしょう?お礼として料金はいりません。』
(え、無料?まじか、よし)
『ああ、それで頼むよ。』
俺は
落ち着き目のあたりに泣いたあとを残したアダレトを抱いて
歩いた。
(アダレトもようやく俺に慣れてきたか。)
〈あとがき〉
最後まで読んでくださりありがとうございます!
私は一応誤字脱字がないか確認していますが、もしあった場合は応援コメントの方でご報告してください。
お願いします。
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