第9話
ミーちゃんは流しの前に踏み台を運ぶ途中だったみたい。
小さな体をひょこひょこと動かして踏み台に立ち、まるで指揮者のように姿勢よく、自分のお皿を洗い始めた。
音楽が聞こえてきそうな優雅な後ろ姿に手を振って、ぼくはおばあちゃんの家を出た。
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