カレー

 電車の遅延で一番最後に来た根来は目をパチクリと瞬かせた。

 後輩とその後輩あわしまを一番可愛がっている同僚がメンチを切り合っている。


「珍しい喧嘩だね、原因は?」

「カレーに豚を入れるか牛を入れるか」

「大体食べ物で揉めるよなぁ」

「別にどっちもアレルギーも好き嫌いないのにな!」


 協議の結果、入れるのは自家製肉団子ミートボールとなった。ルーの辛さの好みは同じなので揉めないのは幸いである。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る