第13話 アイドルとキャーキャーとキラキラと。
男女問わず、人生の中で一度くらいはアイドルに心奪われたことがある人は多いだろう。私も特定のアイドルに深くのめり込んだことはないが、気持ちが落ちている時に、気付くと嵐の出ている番組を見ていた。子どもと一緒に見るならまだしも、この歳でなんでこの番組見ているんだろうと思いながらも、仲良くわちゃわちゃと楽しそうで、なぜかとても元気がもらえたのだ。
残念ながら今はグループでの活動を休止しているが、最近、蜜で規制のない新型コロナが広がる直前のコンサート映像が配信されていたので、見てみた。久しぶりに聞いた女の子たちの全力の歓声と、汗だくで遠くの席まで気遣う彼らのパフォーマンスに、エンドロールが流れる時には涙が出ていた。
自分でも、そんなに嵐のことが好きだったかと思いながら、この感情が何なのかを考えた。そして、気付いた。幸せホルモンだ。愛犬を触っている時に感じた幸福感と同じような幸せ感があった。愛犬を亡くしてから久しぶりに出た幸せホルモン。
アイドルが歌いながら手を振る、自分だけに手を振ってくれたと思うくらいときめいて、客席がキャーキャー言う、歓声を浴びてステージ上でさらにキラキラ輝くアイドル、会場中に幸せホルモンが充満して、それが画面から溢れ出て、視聴者の私にまで届く。なんて素敵な幸せループ。
昭和から令和まで、途切れなく続いているアイドルの存在は、色んな人に幸せと力を与えるすごいものなんだと、改めて感じた。
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