NORMAL OF MACHINERY
横谷昌資
REAL VIRTUALITY
僕らが求めてるのは現実じゃない
僕らが求めてるのは現実感なんだ
現実逃避がしたかっただけさ
現実はとても味気なくて冷たいから
気分転換がしたかっただけなのさ
でもそこは非日常でも別世界でも異次元でも何でもなく
現実はやっぱり現実だった
結局はリアルもヴァーチャルも大して変わらない
人間関係の大変さはどこだって大して変わらない
結局どこにだって楽な世界なんてものは存在しないのだ
この仮想現実と事実上の現実に境がある
ここの現実からここじゃない現実へと足を運んでる
インターネット・ワールドはあくまでも現実だ
そこは現実世界から切り離された架空の世界などではない
あなたにとっては"俺たちの世界"でも
この世界は別に隔絶なんてされてない
"インターネット"という巨大なものがある、
ということはわかっている
でも"それ"と"俺たち"がどう繋がっているのか、
それがよくわからない
"俺たちは俺たちで楽しんでるのに
何で外からガタガタ言われなきゃならないの"
"外"というものがあると思っている
あまりにも身近で、自分が全世界と地続きだとわからない
あなたは私のことなど何一つ知らないけれど
私はあなたのことをよーく知っていますよ
あなたの好きな食べ物、交友関係
だって、あなたが自分から言ってる
"誰が見てるかわからない"ってそういうこと
どこでどう繋がっているかわからない
それを知るのは全てが始まってしまってから
しかしこの問題に対して
彼はさほど興味があるわけではない
ただ流れてきたからなんとなくコメントしてみただけ
あなたが"やられる"のは特に憎まれているからじゃなく
ただなんとなくその場の流れで
この画面の中の文章がそこにあるのは
現実の世界の人間が書き込んでいるから
それをつい無視するとんでもない危険
そこはあくまで現実で仮想世界などではない
僕らは危険な遊びを繰り広げている
この無限に広がる世界で
そして、閉ざされたように見える世界で
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