公園

 

 子育てを始めると、しょっちゅう行くようになるのが公園。


 むしろ、公園しか行くとこない。


 一日中家は、しんどい。

 ずっと、エンドレスおままごとは辛い(私は)。


 せめて……、クレヨンしんちゃんのネネちゃんの『リアルおままごと』だったら面白いけれど、現実の子供のおままごとはもっと単調で永遠に同じことをしたがる。

そう永遠に……。



 で。

 公園は家よりも気が紛れます。

 奴らは親の予想の斜め上の行動をしますから、一瞬でも目を離せないし、追いかけなきゃいけないし、なんでも介助しなければならないのですが、それでも、家に居るよりも健康的だし、子供の遊び対象が「私」ではなく「遊具や砂場」なので、楽でした。

 自分にとっても運動になるしね。


 とは言ってでもですね……。


 本当に自分の好きな事をしている訳じゃないんです。

 私の好きな人(子供)の好きな事に毎日毎日付き合っているだけなのです。


 例えるなら彼氏や彼女の趣味に、一日中、一年中ずーっとずーーっとずーーーっと付き合っているんです。自分には他に趣味があっても、一日中その相手の趣味に付き合う。

 彼氏(彼女)の笑顔のために。


 それが育児。


 相手を溺愛していて、相手の好きな事をするのが大好き! ならば全然問題無いでしょう。相手の趣味を上手く楽しめる方もきっと楽しく出来ますよね。



 でも、私はそこまでは無理だった……。



 でもですね、公園にいると仕事していて朝夜しか移動していなかった独身時代よりも四季を感じたり、自然に触れ合う事が増えました。


 子供と真っ昼間っからお弁当を持って綺麗な景色を眺めながら食べるなんてのも、一種の贅沢ですよね。


 ……まあ、子どもはゆっくりご飯なんて食べてくれないですけれど。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る