朝食

 私は朝食の準備も抜かりはない。昨夜寝る前に朝食用のお米を炊飯器で準備をしていた。朝4時に予約もし、6時30分に炊きあがる予定だ。ちょうど炊飯器から炊きあがりのメロディーが聞こえた。炊飯器を開けると、実家の母が送ってくれた地元で採れた良いお米の匂いが立ちこもる。

 冷蔵庫から春キャベツと卵を取り出す。フライパンに油を敷き、キャベツは食べやすいようにカットをした。芯の部分は捨てた。好んで食べる人も多いが私は好きではなかった。柔らかい葉をフライパンに流し込みIHのスイッチを入れた。少しずつ油の音が激しくなり、キャベツがしなしなになっていく。このタイミングで、卵を割り、かき混ぜた。その中に、醤油砂糖少々と隠し味として、カツオだしの素を入れた。白身もダマにならないようによくかき混ぜ、キャベツが待っているフライパンへ一気に流し込む。液状の卵とキャベツが絡まり、踊る。徐々に卵が固まっていき、皿へ盛り付ける。春キャベツのスクランブルエッグの完成だ。

 お茶っ葉を取り出し急須へ入れる。湯のみ1杯分のお湯を注ぎ、テーブルに置く。これで私の朝食が完成した。実に美味そうだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る