第18話 ブルーベリー狩り、ラズベリー狩り、ジャムのレシピ

 6月末にラズベリー狩りをしてきた。

 いちごはその直前に終わってたみたいだけど、6月まであるんやなと。フロリダだと、いちごは3月でおしまい。3月だとちょっとギリギリ。日本だとハウスのいちご狩りしか覚えてないけど寒い時期だったと思う。気候が違うんやな。


 ラズベリー狩りなんてもちろん初めて。ラズベリーの木も初めて見た。赤い身を引っ張ったら、ぽろんと取れる。白い芯が木に残って、赤いとこだけを持って帰る。

 ほー!こんな風になるんか!と。それだけでも大発見だった。確かに売ってるラズベリーにも、真ん中に芯があったであろう空洞がある。これぞU-Pick(ラズベリー狩りとかいちご狩りとかをそう呼ぶらしい)の醍醐味やな。

 ラズベリーはバラみたいに茎がトゲトゲしてる。これも知らなかった。次行くときは軍手が要るわ。

 1quote(約1L,もしくは1/4lb)のカゴを買い取って、それでラズベリー狩りをする。カゴ一つ8ドルくらい。量り売りではないから、山盛り入れても浅く入れても8ドルくらい。

 フロリダのいちご狩りはカゴは貸し出しで、採ったいちごはlb(パウンド)あたりの量り売りだったから、そもそもシステムが違った。


 フロリダ編にも出てきたベネズエラ出身の友人・アンドレス曰く、「子供の頃に山にラズベリーがたくさんなっていてよく食べた。甘酸っぱくてビューティフルな果物やんな!」と。そうやな。宝石みたい。

「それと、枝にトゲがあるから気をつけてな」とも。ご心配ありがとう。連絡取ったのが帰ってからやったからな。もちろんバッチリ刺さって来ましたわよ。


 ラズベリーが普通に生えてる地域ではトゲトゲは常識やんな。そらそうやな。日本で栗がイガイガついてたり、蕗でカブれたりするのを知ってるのとおんなじやわな。


 みなさん、もしラズベリー狩りなんてすることがあったらぜひ思い出して下さい。ラズベリーはトゲトゲ!ラズベリーの茎はトゲトゲ!


 何はともあれ、採れたてのラズベリーの美味しいこと。山でたらふく食べられたなんて、とんでもなく素敵やないかアンドレス。栗とか蕗とか筍はよく取りに行ったけど、採れたてをたらふく食べるのは無理だわ。むしろ食べるまでに手間と時間がかかりすぎて、なかなかありつけないやつばっかり。



 7月末、今度はブルーベリー狩りへ。最近知り合った友人と一緒に。ブルーベリー狩りも、もちろん初めて。


 ブルーベリーの木があるところ全体にネットが掛かってた。蚊帳みたいな感じ。虫が付くのかな?

 入り口らしき物が見当たらない。どこから入るのかと思ったら、適当に網をくぐるだけだったらしい。わたしそういう適当なの好きよ。


 青く実ったブルーベリーを選んでひたすらカゴへ。料金はラズベリーと同じように、カゴを買い取り。8ドルくらい。あ、9ドルかも。値上がりがエグいわ。量り売りでないならと、カゴいっぱいにブルーベリーを摘んで来た。


 摘みたてのブルーベリーはやっぱり美味しい。でも痛む前に全部食べるのは無理そうやから、残りはジャムにする。ラズベリーのジャムも作ったけど、そういやまだ食べてないなあ。




 ジャムの作り方


《材料》

 ブルーベリーもしくはラズベリー……たくさん

 砂糖……果物の3割分


《手順》

 1. ジャムを入れる瓶を5分間煮沸。きれいな布巾の上に上げて冷ましておく。その時、瓶の口を下にして、水分を落としておくこと。


 2. 果物と砂糖をタッパーなどに入れて軽く混ぜておく。数時間冷蔵庫に入れておくと、果汁が出てくる。


 3. 鍋に2を入れて中火から弱火で煮る。


 4. 潰しながら火を通す。


 5. 熱いうちに瓶詰めして完成。


 密封したつもりで常温で置いてたらジャムがかびてしまったフロリダ。インディアナも湿気が強いし、保存は冷蔵庫が良さそう。手作りやもん。保存料入ってへんもんな。

 煮詰め過ぎると冷めると飴みたいになる。逆に煮詰め方が足りないとシャバシャバになる。シャムの加減は難しい。




 そういえば、ブルーベリーを食べたら目が良くなるとかで大昔に流行ったけど、あれどうなったんやろ。わたくし目はめちゃくちゃ悪い。アメリカに来てから割とよく食べてるけど、良くなったとは全く思わないな。美味しいけど。


 7/23/22


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