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達観ごっこはもううんざり！
“人はどうせいつか死ぬ”
達観してるつもりだろうけどそれ何にも考えてないだけよ？
“俺も昔から弱者”
どんな人も強者にも弱者にもなるのに自分を強者の立場には置かない
何にもわかってないくせに
“何でもわかってる”風なのは
“わからない”のは馬鹿だと思ってるから
つまり自分を充分に賢いと思ってる
自分にわからないことがあるなんて認めない
いや、わからないことを認めてはいるんだ
だけどわからないからこそ
自分を無害で善良な賢者だと思えている
困っている、と訴える人に
“黙れ”
“そんなことで困るなんておかしい”
“それの何が悩みなのかわからない”
“もっと困ってる人がいるのに”
我々には“困っている人を助ける”という概念がない
我々の抱えるありとあらゆる問題の根っこにあるのは
おそらくその考えだ
いつだって人間は、やる理由を探すより
やらない理由を見つける方が上手なもので
“わからない”なら“逃げ場”がなくなる
それならわからなければならないから
でも、わからないならわからないなりに
馬鹿だからこそ一生懸命頑張るってこともできる
でも“冷静な大人”は一生懸命頑張らないもの
そう信じているからあなたは本気で挑めない
“甘えるな”
“自分次第だ”
“人のせいにするな”
“自分の力で乗り越えろ”
…“だからお前が悪い”
しかしその一方で弱者のせいにはできる
強者に問題があるのにそこは見て見ぬふり
あるいは単純に“見えない”のかも
その時、自分こそが“悪い強者”だと気づいてしまうから
大人は正しい
大人に従え
大人の言うことを守れ
そんな子供がそのまま大人になってしまった
賢い子供が幼稚な大人にクラスチェンジ
他人を助けることを悪だと
“為にならない”と思っていて
自分が今まさに他人に助けられているという認識がまるでない
みんな“自分次第教信者”
何これ何の影響!?
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