自分の心のヒーローに洗脳されて、今度は平和に洗脳されていく……そう考えると、今の僕たちってけっこう『こわいところ』にいるのかもしれない……と考えるとゾッとしますね。

ずっと日本のことだと思っていました。
読み終わって、神が明かされないところから考えてみて「そっか」と衝撃が！

確かに悪党とか自殺した日とか書かれていましたものね。

さて、いつの時代でも言われるがままを信じ込める人の方が幸せなのかなと思ったりします。
今だってニュースから流れる情報に疑問を感じずに一喜一憂できる人って、ある意味楽だろうなと。

そんな風刺のようなものも込められている感じがして面白かったです。

「洗脳を解く」というけれど、古い洗脳から新しい洗脳へ変えるだけ。
ま、人間が社会生活するためには何かしらの洗脳受け続けなきゃならないのだけど、意外とそれに気づいてる人は少ないですよね。

　彼は洗脳に必要なことを全て使いこなしましたからね。タチが悪いのは彼が「良かれと思って多くの命を奪っていた」事です。
　きっと彼自身も自分の思想に洗脳されていたのでしょう。
　ただ、勝ったほうも洗脳を使いこなしていましたけどね。