カ行

グラディウス【GLADIUS】

〇アイテム名:グラディウス【GLADIUS】

 複数形は「グラディイ【GRADII】」


〇概要

 「グラディウス」という単語自体が「剣」という意味であり、広義においては刀剣類すべてが「グラディウス」に該当するが、ここではレーマ軍では軍団兵レギオナリウス用の標準装備となっている物。ショートソードに相当。ただし、レーマ軍でもゴブリンやドワーフ等小柄な種族にとっては歩兵用としてはやや大きすぎるため、使っていない軍団レギオーも存在する。


 レーマ軍で標準装備となっているのは片手用両刃直剣で全長が2/5ピルム(約74㎝)ほどの青銅製。幅広で短めの剣身と、片手で持った時にバランスを取りやすいようにカウンターウエイトとして付けられた握り拳大の柄頭ポンメルが特徴。この柄頭ポンメルがあるせいで間違っても両手では握れない。

 素材が鉄剣に比べて柔らかいため、剣身を幅広肉厚にして剛性を稼いでいるが、刃はもろく一度何かに叩きつければそれだけで鋭さを失ってしまい、剣の形をした棍棒と化してしまう。一度の戦闘で駄目になってしまうため事実上の使い捨て武器(ダメになった剣は回収して鋳なおして再利用する)。

 基本的にレーマ軍の剣術は刺突しとつが中心であるため、切っ先の部分だけ鋭く研いだ鉄や石を鋳込んで威力を増す工夫をしている兵士もいる。鞘は刃が変形してもある程度までなら納められるように革で作られている。

 密集隊形を組んだ状態で使用するため、狭い空間でも抜きやすいように基本的に肩から紐で右腰あたりに吊り下げて装備する。抜くときは右手を返して順手に握ってそのまま引き抜く。

 使い捨てのため大量生産(大量再生)するため、各地の要塞カストラ内で鋳造するための設備が整えられている。鋳型そのものが大量生産されているため、同じ形、同じ大きさの剣がいくらでも出来る。このため「グラディウス」は長さの単位にもされているが、グラディウス自体が全軍で使われているわけでもないので、グラディウスという単位もあまり使われない。


〇諸元

分類:刀剣類

形状:片手用両刃直剣

全長:1グラディウス=2/5ピルム(約74㎝)

刃渡り:20インチ(約51㎝)

重量:5リブラ(約1.6㎏)

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