先生,「理科ってたのしいね」

花恋

第1話

1 向日葵は,理科専科


 向日葵(ひまわり)先生は大学を出て父親と離れ,小学校の先生になることが決まった。


 校長先生に事前の挨拶に行った時に,何年生なのか,ドキドキして担任を聞く。


「・・・・・・・,ところで,私は,何年生ですか」


「3年生から6年生の理科専科をお願いします」

(お父ちゃん~頭が,ガ~ン~)


「いえいえ,あのぅ~,私は,理科は・・・・・・・・・」


「大丈夫です,1年間,元小学校教員で理科を学級経営で重視していた初任者指導教官がつくから,安心して向日葵さん」


 こうして,担任だと思っていたのが,専科教員,しかも,「理科」という小学校教員としてスタートをすることになった。


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