投錨
「投錨」
言葉はどこまでゆけるのか
俺の言葉は一体
どこまでゆけるのだろう
どこまでもゆける そう思っていた
ああ、淡い青春
いくばくの自信もなく あるのは虚栄
驕り高ぶり
誇っていた俺の言葉
雨は流れたか地は固まったか
闇を裂く流星の
錯覚
爆弾が破裂した
車が走る
鳥が鳴き 犬が鳴き 木々がざわめく
割れる皿 破裂した風船 怒り狂う
大人たち
全てが俺を苦しめる 俺の言葉さえもが
俺を苛む
彼女の笑顔 彼との友情
冷たく響く温もりの形
彼の言葉 彼女の言葉 世界の言葉
やつらの姿はもはや見えない
過去が未来にあったなら
言葉は消えるはずがない
言葉は留まる
重く冷たく燃える鉄塊
俺は言葉を投げるゾンビ
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