田原総一朗、戦いを止めることに・・・・・
僕の戦闘会見談はまだ終わらない・・・・・と思うと、
「そ、それでこのことに何を言うつもりなのですか?」
リツハンキュウの長が言う。
「私はねぇ、これ以上人に死んでほしくないんですよ。日本は無意味な戦争をして、多くの血を流した。政治家は国民を大事にみたいなことをたくさん言いますが、戦争するやつは違います。たとえ口先ではそうでも、政治家同士の争いに国民を巻き込んでどうするんですか。まあ、日本の戦争では庶民も戦争賛成だったわけなんですけど」
相手国の長が真顔になった。
「あなたたちは国民を大事に、世界平和を目指してと言っていましたが、こんな感じで人を殺め、苦しめる政治家が人を大事に、世界平和を目指せるわけがないでしょう」
ドヤッと会場が盛り上がる。
自分が書いた本を置くと、すぐにみんなが群がった。
「田原さん、私は間違っていたかもしれない。国民が戦争に賛成しても、大切な命をなくしていいはずがない。私はこれから、『本当に世界平和を目指す政治家』になれるよう、頑張るよ」
ロチンダアーが耳元でささやいた。小さな声だったはずなのに、僕にはメガホンで言ったように聞こえた。
30分ほど、時間を費やすと、みんなが納得したかのように、本を置いた。
「分かりました、田原さん。あなたが言っていることはよくわかった。『ニッポン』の国では過去、そのようなことがあったとは。我々も見習わなければならないな」
ロチンダアーが先程ささやいたことを言った。
「その通りだ。だが、我々も間違っていたが、ライも間違っていたことはたくさんある。今から、『平和条約』を考えようと思う」
リツハンキュウの長が言った。
「こちらもだ」
ライが言った。
しばらくすると、声をかけられた。
「田原さん、決まりました。発表します」
会場に出ると、三人の長が立っていた。
「「これからは、両国が国交を結び、親善を図ることにします。また、賠償金はそれぞれが“民間団体”に寄付をすることとします。両国は防衛のために武装解除はできませんでしたが、自国に侵攻された場合以外には軍隊は使わないものとします。そして、武器貿易はしません。みなさん、これでよろしいでしょうか?」」
両国の長が宣言した。
「そして、最後に。この条約の名前は・・・・・」
リツハンキュウの長が言うと、関係者全員が口をそろえた。
「「『三国間国際平和向上条約』でございます」」
ワァァァッッッ!!!!!!
そこから、歓声が起こった。
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