旅の予感
旅の予感
ひとつ彼女は女性に芽吹き
誕生日を過ぎ
それでも苦しい日々はやまない
病院へ行く途中
画材店のある中華料理屋で
秋田行きを持ち出してみた
もしかしたら
色々な手続きを踏んだあと
夜行バスに乗るかも知れない
ジュピター号
それはどこを目指すのか
ママはあなたに笑顔をと願う
水彩用のスケッチブック二冊と
パレットを買った
どんな景色を
筆でその眼で描くのだろうか
いすみ静江
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