第13話
『お主のステータスや経歴は調べさせてもろうた。異世界からの転生は普通起こらないはずなのだが、稀に起こる時空の歪みの影響を受けたのかも知れぬな。』
白美猫の神様はポンっと手を叩いた。
((か、かわいい)
レアケースだったのですね。で、私はどのようなステータスだったのでしょうか?)
『心の声が漏れておるが。。
まずは魔法については、星魔法と火魔法の適性がある。一般に魔法は火、水、木、光、闇のいずれかの属性であるのだが、お主はこの世界の理から外れた存在。星魔法はお主のみしか使えない魔法のようだ。もう1つの火魔法はこの世界の血縁者からの遺伝である。』
白美猫様は空中に絵のような物を描きながら、説明をしてくれた。
((星魔法ってすごく興味深い響きだわ。)星魔法ってなんですか?)
『わしも詳しくは知らぬ。お主の鑑定から把握できたのは、星魔法が惑星の環境を操るような凄まじいもので、膨大な魔力を必要とする魔法であるということだけだ。お主であれば、少しずつ自分の魔力の流れに向き合うことで、使い方を徐々に理解できると思うぞ』
(私に魔力はあるのですか?)
『ある。だが今は封印されておる。もう解けかかっておるがな。お主の母が幼い頃に封印を施したのだろう。普通には解けない封印だが、内在魔力量が常人より遥かに多いお主を封じるには不十分だったようだ。』
(封印を早く解くにはどのようにしたら、良いのでしょうか??)
『ちょっと待て。先にその他のスキルのことを話す。スキルとは、特技のようなもので、生まれ持った特性や生後の努力で形成されていく。お主の特技が何か、自分で把握しておるか?』
(前世・有栖の研究、今世・アリスの料理 の2つくらいでしょうか?)
『その2つはきちんとお主の保有スキルに含まれておる。だが、お主は複数のスキルを既に獲得しておる。1つ1つ説明するのは手間だから、自分でステータス管理ができるようにしておいてやったぞ。ワシが現れた特典だと思え。』
白美猫神様はビシッと前足を上に伸ばしてドヤ顔をしている。
((まだ便利なものかも分からないけど、とりあえず御礼を言っておこうかしら)、ありがとうございます。)
『お主というやつは。。。ゴホン。
では心の中で、“ステータスオープン”と念じてみよ』
アリスの目の前の空中に、ゲームのようなステータス画面が出現したのだった。
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名前:アリス・スチュアート
種族:人族(異世界からの転生者)
年齢:11
身分:公爵令嬢
魔法:星(Lv.1)・火(Lv.1)
魔力:15,963(封)
スキル:
・スキル獲得・経験値獲得 Lv.MAX
・研究応用 Lv.95
・論理的思考 Lv.90
・情報分析 Lv.90
・算術 Lv.95
・自然科学 Lv.85
・料理 Lv.30
・精神苦痛耐性 Lv.25
・悪臭耐性 Lv.15
・掃除 Lv.10
・歴史 Lv.5
・地理 Lv.5
・マナー(公爵令嬢) Lv.5
・痛覚耐性 Lv.5
・隠密 Lv.2
・鑑定 Lv.1
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お読みくださった皆様、応援してくださった皆様、どうもありがとうございます。感謝感涙です。引き続きお読みいただければ嬉しいです。
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