【なろう35万PV感謝!完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜

Nekoyama

第1話

「もうこの家にあなたの居場所はないわ。出て行ってちょうだい」

冷たい風が吹き荒ぶ中マリーナは立ち尽くしていた。


来年からの学園入学を控えたマリーナは入念に予習をしたり、文房具を準備したりと着実に準備をしていた。期待に胸を高鳴らせて。


家庭教師との勉強を終えて、お部屋に戻ろうとすると、応接間から見知らぬご令嬢が両親と共に出てきた。

ピンクの髪にぱっちり愛らしい瞳、庇護欲をそそる雰囲気の少女だった。豪華なドレスに身を包んだ彼女はミリアムと言って、新しくこの家の養女になったそうだ。


この家は歴史の長い子爵家で魔力が高いものが家を継ぐ決まりである。

マリーナも4年前、8歳の時に養女として迎えられており、その高い魔力から将来を期待されていた。


もともと控えめな性格のマリーナはあまり自分の魔法をひけらかす事はなく、貴族家の令嬢としての教育をしっかり受けておしとやかな淑女に成長した。


魔法もマナーも勉学も、精一杯努力したつもりだった。


「マリーナあなたは私たちの期待に答えられなかったわ。代わりに学園にはミリアムを入学させます。」


目の前が真っ暗になる中、ふつふつとした怒りでマリーナの視界は真っ暗に染まっていくのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る