第293話 二学期が始まる

 このクラスの、DQN女子代表となる古賀は松田と仲が良い。

 松田はこのクラスでは、陽キャラ代表になるからで有る。


 ちなみに、DQN男子代表は中田で有る。

 だが、中田は癖が強く女子からの人気も悪いし、男子からの受けも良くない……

 そう言った経緯から、クラスを纏めているのは松田と成る。


 だが、松田は古賀と仲良くしているが、松田は二村が好きで有り、私はモテると自覚した二村は、俺と伊藤さんとの関係が不仲に成った時。俺と伊藤さんとのえんを切って松田達の輪に逃げ込んだ……


 その関係で俺は松田と二村を取り合う結果となり、俺は松田達から攻撃を喰らってしまう。

 だが、運良く。虹心がその場を偶然通りかかり、虹心は岡谷君に助けを求めて、岡谷君は俺を助けてくれた上、俺と松田達の仲介役まで果たしてくれた!


 そのお陰で、俺は登校拒否の事態にはおちいらずに、普通の通学出来ているが、只でさえの底辺が、更にド底辺に成ってしまった!///(汗)

 今では松田は疎か、その取り巻き連中らも、俺に一切話し掛けてくることは無く成った。


 登校拒否の事態は免れたが、俺に取って、このクラスは居心地の悪いクラスで有る。

 きっと、岡谷君がクラスメイトで無ければ、俺の机に謎の落書きや大量の接着剤が塗られて有ったり、葬式を連想させる菊の花が、大量に置かれて有るだろう……


 ……


 話しが変わるが、松田を取られる事を恐れた古賀は、自前のDQN女子達を使って、二村を追いやると期待していたが、そうは成らなかった……

 けど、俺の目線から見ている限り、古賀は二村を受け入れている感じがしない。


(松田が二村と何処まで関係を深めたかは知らないが、古賀が動かないと言うことはまだ、カップルまでは発展していないのか…?)


 松田達の輪に当然、古賀も入っているが、古賀は二村に話し掛けることを殆どしていない。

 古賀のような女は、二村のようなコウモリタイプを一番嫌うはずだと思うが……


(古賀が二村を苛めなければ……二村は、俺と伊藤さんの元に戻ろうとはしない…)

(けど、俺は二村と関係が修復出来ても、二村と付き合いたいとは感じない)


 一度裏切った人間は、ことある事に裏切るからだ!!

 だが、俺が伊藤さんと関係を深めるには、二村と和解をしなければ成らない…


 俺が伊藤さんと関係を深めたければ、二村との和解は必須で有る。

 伊藤さんは二村を恐れて居るし、俺と二村の恋仲を邪魔した自覚が有るのだろう。


(そうは思うのだけど、伊藤さんは俺の気持ちを断っているからな…///)

(良い機会と言うのも変だが、伊藤さんも諦めるべきかな……)


『キーン、コーン、カーン、コーン、―――♪』


 俺が考え事をしている間に、始業を知らせるチャイムが鳴る。

 それとほぼ同時に、岡谷君が教室に入ってくる。

 岡谷君が教室に入ってしばらくすると、担任教員が教室に入ってくる。


「はい。では、号令をお願いします!」


「起立~~!」


 担任は穏やかな表情でクラス委員に声を掛けると、クラス委員は号令を掛ける……

 今からが、二学期のスタートで有る。

 この二学期中に、俺はどんなことが出来て、何を得られるのだろうか?


 ☆


 朝のHR後は、体育館に移動して高等部全体での始業式。

 その後は各教室で、夏休みの課題の提出及びHRが行われた。


 始業式は毎度おなじみの、高等部お偉いさんの話しが長く、また聞いていても面白くないので、聞く方も大変で有る!?

 二学期始業式の後。生徒会会長が、今後の生徒会活動のようなことを壇上で話していたが、陽葵先輩が壇上に上がることは無かった。


 そして、どうでも良い内容で有るが、二学期後期に行われる、葉月祭の運用責任者は、勿論生徒会で有るが、担当は前期の生徒会では無く、後期の生徒会で行われる。

 陽葵先輩たちは前期の生徒会に成るので、後期は関係ない上、卒園(卒業)の関係上、後期は陽葵先輩などの三年生は、生徒会役員に立候補や推薦は出来ない。


 その為、陽葵先輩は生徒会後期の始まりに当る、10月からは普通の生徒に戻る。

 その分、時間も空くから……と思うが、陽葵先輩は受験生なので、俺への相手はしてくれないだろう……


 午前中の授業も終わり。本日の授業はこれで終わりで有る。

 明日からは……また、面倒くさい授業の始まりで有るが、学生の本分は勉学だから仕方ない。

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