何かの呪い?

─ 水曜日の朝 ─


「あなたが、お昼を食べに行くお店で──」


「ん?」


「…おでんが出る所、あるの?」


「それは、ないかな」


「……それなら、大丈夫よね」


「?」


「今日の晩ごはんを、おでんにしても」


「おお。」


「これで、あなたの昼と晩のメニューの連続ダブリ記録も、今日で お・わ・り♪」


----------


─ 水曜日の夕食 ─


「何で、食べないの?」


「─ 食べるけど」


「けど??」


「どうして…夕食に、菓子パンや調理パンが……」


「私だって、不本意なのよ」


「?」


「夕食の調理をしようと思ったら、うちのガスコンロが故障してたの」


「え?!」


「修理の手配に時間を取られたから、コンビニに駆け込んだ時には もうお弁当なんかなくて。


 でも、まだパンは売ってたから、せめてもの埋め合わせに あなたが好きのばかり選んだんだけど?」


「今日…トラブル対応で昼食のお店が開いてる時間には、お昼が食べられなかったんだ。


 で、仕方ないから コンビニでパンを買ったんだけどけど──」


「もしかして、その時に?」


「ここに並んでるパンは…全部食べた……」


「─ あなた、誰かに恨まれてたりしない?」


「は?!」


「5日連続で 昼と晩のメニューがダブるなんて、何かの呪いかもよ??」


「。。。」

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