第九話 龍の事情

「ん、ここはどこだ?。我は異質の特別野郎に気絶させられて...」


「やっと起きたか。遅いよー。こっちも眠気が感じないからって待たされると困るんだよ」


「貴様!俺は情報を吐かないぞ!」


「あ?」


ドラゴンにものすごいオーラの圧を浴びせている。


「ひ!待ってくれ。わ、わかった話す!。だからそのオーラを止めてくれ!」


「はー、やっと話してくれるのか。」


「我からも質問させてくれ、なぜ貴様はこの都市に来たんだ?」


「俺か?この都市がいろいろな人を傷つけているから、それはダメだ。と思って都市をつぶしに来た」


「え!?つぶしに来た?そ、そんなことができるのか?」


「お前。この都市に縛られているのか?そういう口調だから思うのだが」


「ああ、そうだ、俺はこの都市に縛られている。というより兵器にされている」


「お前。火を使うドラゴンだからか。」


「そうだ。3年前我が空を飛んでいる時、家に帰ろうとしたら、この都市に襲われて。それで兵器としていやなほど鍛えさせられて、だけど我は特別に進化系のドラゴンでもないし、何でもないドラゴンだから、お前は用済みだ、と言われて、今日殺される日になっているんだ」


進化系?なんだそりゃ?。


《進化系とは成長スピードが爆発的に早く、ものすごく強いものを指します》


なるほどな、自分はほかのやつよりも強くなりたいと思っているのか。異質はほかのやつにはないからな。だから暴言などはいたのか...。


まあこの都市が悪いな。


くそだし。


あ、言ってみるか。


「お前、一時的に俺の仲間にならないか?」


「え!?なぜだ!」


「まあまあ落ち着け。お前はこの都市から出たいんだよな」


「そうだが。家にも帰りたい」


「だよな、だから俺はその手助けをするから、一時的に力を貸してくれないか?」


「......分かった。協力する」


「ありがとう!俺の名前は新体鬼信だ!鬼信って呼んでくれ!」


「我の種族は火を操る龍、名前はワイバーンだ」


ワイバーン?火を操るやつだよな。結構強くなりそう。


《このワイバーンの年齢的に人間でいう10台と同じです》


まじか!こいつをマジで仲間にしたいな!。


「これからよろしく!」


「ああ」


「で、俺から質問なんだが上の連中のことを知っているか?」


「知っている。確か肉体労働の仕事の上司ここのは俺のことをすごく煽っていた。」


「そいつはどこにいるか知っているか?」


「わからないな。しかもこれ以上先は体がでかすぎていけない」


「だいじょうぶだ!」


「何か得策の能力があるのか?」


「あるで!俺の能力『操り』で体を小さくできるし、壁をどかすこともできる!」


「すごいな!」


「あと、他に上のやつらはいるのか?」


「確か俺の代わりに新しい最強のドラゴンが入ってくるとか何とか」


「どんな種族だ?」


「そこまではわかっていない、すまない」


「だいじょうぶだ。行くか」


「ああ、わかった」


「『操り 対象火を操る龍 ワイバーン 縮小』」




ドーン




「すごい!小さくなっていく!」


「だろ!」


「じゃあ行くか!」


「おう!」




ガチャ




「6階が最上階ってw小さいな」


「そうか?でかいぞ」


「え、そうなん?」




ビュン




ん?ここが六階だよな。


明らかに王や大臣が座るような椅子があるな。




ドン




ん?オーラが感じ取れるな。


「鬼信!このオーラはやばい」


「え、なにが?」


「貴様でも勝てない可能性がある」


確かにまあまあのオーラは感じれるけどそこまでか?。




「ついにここまで突き止められたか。」


ん?だれだ?。


「申しわけないがだれだ?」


「ふん、私を知らないとはw」


「知らないとだめな理由とはあるのか?」


「もう口にするな、この上品な王に」


王?こんな口調のくそなやつが?。


あ、でてきた。


「私が王だ」


え、ただ黄金のものを着ているだけやん、貧弱そう。


「もし仮に王だとしてオーラは感じないのだが」


「こいつのことか」




どんどん




ん?なんだ?あの龍?


《進化系に近い龍です。種類は毒を吐き人の血を吸うものです》


自我は持ってなさそうだな。


ワイバーンが警戒した声で言ってきた。


「鬼信、あいつは俺と同じ龍の一族で、名前はクエレブレだ」


まじかよ。スペインのドラゴンだっけな。


ちょっと厄介そうだな。


王が威勢がいいようにいった。


「殺れ!クエレブレ!」


「そうはさせない。『火王』」

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