第三話 異世界は楽しい

あれから俺は能力を少し考えた。


能力の声、俺が持ってていいものなのか?。


異世界って意外に予想外のことが起きるよな。


能力の声、ただ自分の能力の説明ができるのか?。


《ほかにできることもあります》


例えばどんなことができるんだ?。


《あなたの能力は強化弱体ですが能力の声の効果で多様なことができます》


え、声があるだけで?。


《知恵、運、オーラ、転送、速度、美、防御、操り、ができます》


相当あるな。


《すべて強いです。知恵は私があらゆるものを教えて答えます。運は危機的状況で自分の都合のいい方向にできます。オーラはあなたが持っている力を設定できます。転送は、あらゆるものを転送します。ですが規模がでかすぎると限界があります。速度は自分の速度を設定します。瞬間移動の時に役に立ちます。美はその名の通り自分の美を設定できます。防御は自分の防御力を設定できます。操りは生き物を操り人形のように操ります。何かをさせたりできます。》


めっちゃ大量じゃないですか!?。


なら俺が転生してきて何日がたった?。


《十日たっています》


お、万能やん!。


なら、前世俺はどうやったら幸せになれた?。


《回答不可能です》


は?あらゆるものを答えられるんだろう!?。


《何を言っているかわかりません》


おーい!ふざけんな!。


答えなくなった。


まあいいか。


ちょっと外に出るか。


俺はお姉さんの家に住まわせてもらっているけどちょっとね、プライベートが見られるのがいやだな。人にはプライベートがあるからそろそろ自分の家を作らないとな。




「お姉さんーちょっと外に出かけてきますねー」


「はい、行ってらっしゃい」




よし行くか。


俺はあまり町を見ていないし町の外も見てみたいし。


冒険みたいだな。




町を見てみると、やっぱり粗末な町だな。


商売もしてないし、家も少ない。人口が少ないな。


しかも土だし。


はあ、町の外も見てみるか。




やっぱり俺が町を探していた時みたいに何もないな。


何度見ても殺風景だな。


ん?森か?。


でかい森だな。まあ殺風景だから森があってもいいか。


入ってみるか。




ざわざわ




めっちゃ枝とか枝とか枝とか。


はあ、異世界って結構こんな感じなのか?。


能力以外で楽しむことな。


能力...。


そうだ!ここで能力の練習をしよう!


えっと、まずは何から練習しよう。


『強化弱体』からするか。


『自身強化』


パンチ!




ドカーン




ここまで飛ぶんだな。


『転送』。


木を転送だ!。




ビュン




お、どこかに転送された!。


《どこかではなく、半径2メートルのどこかと答えた方がいいでしょう》。


いや知らねえよ。


おし!頑張るか!




それから俺は、自分の手にしている能力を使って能力の技を編み出したり、鍛えたりした。


時間はあっという間で夜になってしまった。


お、そうだ、速度で自分の速度を上げるか!。


『瞬間移動』




ドン




おー、速い!


家に帰るか。




トントン




「ただいまー」


「おかえりなさい、ご飯はもうできてます」


「ありがとうございます!」


なんだかんだ言って異世界は楽しい。

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