FANTASY・ROMALIA<激動編>
松狼
第一章 異世界転生と冒険者活動編
第1話 傭兵の俺は死んで異世界に転生しまった
それは遠くない未来の地球.....西暦2100年夏、場所は中東のある地域が独立宣言をした。
その為、その周辺国がある地域の独立を阻止しようと戦いを始め、戦いは激戦となって街が壊滅して廃墟になったり、農地がミサイル攻撃によって壊滅して行く。
人々は他国へ避難をしていたが、ある地域の中で多国からの傭兵達が義勇兵となって、この国の大統領からの依頼で首謀者がいる都市に向っている際中だった。
この国では非武装体制を引いていたので、独立宣言をした首謀者はある都市の議員会館を占拠して仮政府の場所になっていた。
義勇兵達への依頼内容は議員会館を強襲して独立宣言をしていた首謀者達の抹殺する計画であったのだ。
『ヘイ! 優斗! そろそろ目的地に到着する』
『わかった。隊長、その後はどうするのだ?』
『この街の中心にある議事会館に侵入して首謀者を捕獲する』
『了解!』
首謀者を護衛している兵隊達を駆除しながら奥に入って行く義勇兵達。
そして遂に首謀者達がいる部屋に突入して首謀者達を発見した。
首謀者達はニタニタと笑いながら座っている。
隊長が首謀者達に話を始めた。
『お前達、降伏しろ! 此処にはお前達しかいない!』
『アハハハ! 引っかかっていやがる。飛んで入る虫ども!』
『なんだと!』
『お前達は騙されたのだよ? この国の大統領に.....大統領は我々の交渉で白旗を出した。つまり、降伏したのだよ? そこで我々と大統領との交渉で邪魔な義勇兵を此処に全て集めて一斉に壊滅する計画だ』
『それはどうかな?』
『なんだと、もう独立宣言でこの国は我々の者になったのだ。今更どうなるのだ? ああ』
『お前は全く知らないみたいだな? お前達が言っている大統領は既に別の部隊が暗殺されて、新しい大統領が決まった。その大統領からの依頼だ。不穏分子は直ぐに排除。今、首都にはアメリカ他の外国の兵士達で護衛している。もう終わりだ』
『そうなのか....もはやここまでか....なら、お前達と一緒に死ぬとするか。此処には既に自爆用の小型核爆弾を配置している。このスイッチでな..あははは!』
首謀者の手には、爆破装置を持っていた。
それを優斗は直ぐにナイフで爆破装置を持っていた首謀者の手を切り落とした!
『ギャアアア! 許さないぞ! そこの日本人!』
『これで作戦終了だ』
優斗がそう言うと首謀者が椅子に座ろうとする。
『それは....どうかな? 一緒に....死のうぜ! 本当の起動装置は此処だ!』
首謀者が座ると大きな爆発音が議事会館に響き渡る。
小型核爆弾の起動装置は首謀者が持っていた手ではなく、首謀者が座った椅子だったのだ。
そして、議事会館は建物ごと粉々に吹き飛んでしまい、優斗達と首謀者達含む全員が爆死したのであった......。
************
しばらくして優斗が目を覚めると白い空間が無限に広がっている。
(ここは何処なのか? 俺は生きているのか?)
優斗はそう思っていると二つの光の塊が輝いていた。
『やっほ~い.....やっと見つけた~! 竜神優斗ちゃんだよね~。』
『ようやく見つけたぞ。竜神優斗君』
光の塊が二つの人間に変わって優斗に話をかけて来た。
一人は男性でもう一人は女性であった。
『貴方達は一体...何者? それと此処は何処なのか?』
『竜神優斗君よ。初めに我々の名前を教える....我は創造神ウリエル。隣にいるのが我が妹で名前は.....愛の女神エレーナだ』
『エレーナだよん、優斗ちゃん。今いる場所は神界と地上界の狭間にある場所だよん。それとアンタは既に死んじゃったのよねえ。わかる?』
『さっきの爆発で俺は死んで此処にいるんだな?』
『そそ。理解しているじゃん。さすが英雄ですよねえ』
『英雄? 俺が?』
優斗は考えているとウリエルが割って入り
『エレーナ.......それは置いといて、我々が君を此処に呼ばせた理由を話そう』
『お願いする』
『その前に確認をするが、君の名前は
『あのさ....童貞は置いといて続きをお願いする』
『18歳でアメリカのD大学を飛び級に卒業。しかも22歳までのD大学院に進み大学院在中の4年間で政治・経済・IT・農業の他、料理や発明など活動していたと聞いている。大学院を出た後、日本に帰国して何故か自衛隊に入隊して28歳に退官。その後は傭兵として各地を回って35歳から現在、中東のある国が独立宣言をした時、それを阻止しようと戦いに義勇兵として参加して、先程の議事会館を襲撃している最中に首謀者が使った自爆で爆死したとなっている。それで問題はないか?』
『ああ』
『実は君に頼みたい事があるんだ....エレーナ頼めるか?』
『うん。いいよん♡。此処から可愛い女神エレーネちゃんが説明するよ~。普通はねえ....死んだらこの狭間に来て来世に転生する為に魂を浄化して同じ世界『地球』に転生するはずだけど、あんたの場合はある理由で『地球』に転生出来ないの? そこで私達が『管理』している異世界に転生しようと思っているの? わかる?』
『それで、俺の魂を浄化してからその異世界に転生するのだな?』
『それは違うわよん。実はあたし達の『管理』している世界でちょっと問題があってねえ....あんたなら『管理』している世界の問題を解決出来ると思ったのよん♡。当初、浄化してその世界に転生しようと思ったけど.....パパとママに猛反対されてしまって......何とか交渉して今の記憶はそのままにして異世界に転生しようとパパとママに了解してもらったんだ。あんたの今の記憶を持っていると『管理』している世界が良くなると思ってね....なんだってその場所は....『ロマリア』って言う場所なのよ?』
ロマリア? 確か聞いた事がある気がする.....確か俺の爺さんとひい爺さんが作ったゲームがあった気がするなあ....。
俺がそれを考えるとウリエルが分かった風に話をする。
『君が言っているゲーム『ファンタジー・ロマリア』と同じ環境に近い』
『ウリエル......何で俺の心が読めるのか?』
『決まっているでしょう? 私達は....神だからね!』
エレーナは胸を張りながら発言する。
...お前さ.......胸を張って言うんじゃない!
見たところ....胸がない!
しかも....こいつらのパパとママって一体何者???
『あんたって! 今、あたしの胸がないと言っていたでしょう!』
『ああ......マジで言っていた』
『ギャアアアア! あたしは胸がペチャパイじゃなく....美乳と言いなさい!』
『エレーナ。それぐらいでいいだろう? 話を戻すぞ?』
エレーナが騒いでいるのをスルーしてウリエルは優斗に話を続ける。
『何故君が地球に転生出来ない理由は、元々君自身の前世がこの『ロマリア』の住人だったのだよ。ある理由で君が地球に転生したのだよ一回限定に特別に地球に転生出来たのだ。それで二回目は地球に転生出来なくなったんだ』
『それであんたを『ロマリア』に転生する事になったのね? あとね.......もう一個あるのよん。これはあんたがこの『ロマリア』に平和にして欲しいの? その理由は....あんたの前世でロマリアを一旦平和になったの。しかし....その後、約1000年の間に『ロマリア』では今人類が激変して、後数年経ったらこの世界は...破滅する事になるのよ?』
『それを防ぐために俺を『ロマリア』に転生させるのか?』
『そうだ。しかも竜神優斗の記憶を残してままでな....。お願いする。助けて欲しい!』
ウリエルとエレーナの話を聞いて、優斗は少し悩んだ後、
『わかった....転生の件、了解した』
『ほんとにほんと?』
『本当だ』
『嘘ついたら槍10万本飲んでもらうから!』
なんで針じゃなく槍なんだ!
この天然ペチャバイ女神め!
『ごほん.....分かった。それで二人に聞くが転生なんだよな?』
『そうです。そこで我と妹からプレゼントをしようと思う。我の方はいまから出すスキル一覧から3つあげよう。妹からは能力一覧から3つあげよう。先ずは私からだ』
優斗はウリエルからスキル一覧を見ながら悩んでいた。
....このスキル一覧は....マジで役に立ちそうな物は何もないじゃんか!
まあ考えてみると今の俺に必要な物は此れしかないなあ.....。
この二人が言っていた世界はあのゲームと同じって事か。
そうするとゲームのシステムも同じなのか......そうだ! 一個確認する事があった! 二人に聞いてみるか?
『確認だけど、俺が転生する世界『ロマリア』はゲームであった『ファンタジー・ロマリア』に近い環境と聞いたけど、システムもそれに近いのか?』
『それは.....。』
ウリエルの方は苦い顔しているが.......。これってもしかして!
『『ファンタジー・ロマリア』のシステムそっくりだろう?』
『どうして分かったの!』
わかるわ! 特にエレーナがニヤけた顔になっているのが!
『しかも、最初のシリーズか? もしくは改正版か?』
『.....もう分かった。システムは君のひい爺さんとお爺さんが作ったゲームを参考にしている。最初のシリーズは余りにもひどかったので却下した』
....そう言う事なら....俺の希望は此れしかない!
メイン職業は分からないが.....あれがあれば何とかなるはずだ。
そうするといるのはこれしかない!
『ウリエルさん。俺に必要なスキルは『鑑定』と『
『.....中々いい組み合わせだ。『鑑定』は相手の能力が解るスキルで『
『次はあたしね。能力一覧から3つ選んでよ?』
次は能力一覧か....どれどれ....一個はこれにして....もう一個はこれだ。
最後は....迷ってしまいそうだ。
『一つ聞いていいか?』
『いいわよ~』
『この『魔法創造』はどう言う内容だ?』
『それね.....魔法を作る事が出来る能力だよ? 『ロマリア』では魔法も使えるから。それはあたしのお勧めだよ?』
そう言う事なら絶対に必要になるはずだ、最後の一個は此れにして....。
『よし! エレーナさん。必要な3つの能力は『全異常態勢無効』と『身体強化』と『魔法創造』にする』
『了解ね~』
『それでどうやって転生するんだ? 赤ん坊から転生するのか?』
さすがに赤ん坊から転生だと...この歳で色々問題あるからな?
『それに近いのだが......先ずは君の記憶を一旦封印して赤ん坊に転生させる。生まれて10年経過したら君の封印が解ける仕組みにする。一応、転生先は貴族の息子にしてあるから.....問題なかろう』
つまり.....俺の今の記憶を封印して10年後に記憶が蘇るのか?
それなら耐えらえそうだ.....しかも、貴族の息子なら色々と出来るはずだ。
平民ならキツいかもな.....。
『了解した』
『それじゃ。転生に行く決意は出来た?』
『いつでもやってくれ』
『分かった。今から我々の力を使って君を転生する。10年後に記憶が戻ったら行動開始だ。行くぞ!』
そうして、ウリエルとエレーナは優斗を転生させるのであった。
~作者より~
遂に始まりました。
前作『FANTASY・ROMALIA~異世界召喚された無能な俺は本当のスキルが覚醒して4人の嫁達と一緒に無双します~』の続編となります。
前作を読んでいなくてもわかるように考えて書いています。
どうぞよろしくお願いいたします。
不定期掲載の可能性が高いので週に3回は掲載しょうと思っています。
今後面白いと思った方は☆を★にして欲しいです。
今後の励みとなるので。
あと、掲載記念で7月7日まで毎日6時に更新します。
7日以降は2日又は3日に1回更新します。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます