第8話
「やさしいんですね」
急に言われた。屋上。
「なにがですか?」
「いろいろ。わたしに、いろいろしてくれて」
「そりゃあ、まあ」
鋭い目つきをやわらかくしたら、その綺麗な顔がどうなるか。それが見たかっただけ。
「目的があってそうしてるだけなんで、気にしないでください」
「目的?」
言う必要はない。
「どんな目的ですか?」
彼女。興味津々、というよりも。なにか気になる様子。
嘘を言おうか。
それとも。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます