第2話

幼稚園は何事もなく楽しく卒園できて小学生に上がるために真っ赤で綺麗なランドセルを買ってもらった。


4月からこれを背負っていくんだと思うと凄く楽しみでしかたなかった。


入学式も終わり明日からの学校がすごく楽しみだった。


学校が始まった。

友達ができるか不安だと最初は思う人が沢山いると思うが私はそんなこと思わなかった。


やっと、従兄弟のお姉さんが持ってる物と一緒のもを持てるという喜びだけだった。


学校では普通に友達もできて

周りを見ながら真似してなんとなく過ごしていた。


そんな時ある男の子に


「お前なんでそんなにデブなの?」

「気持ち悪いんだよ」


と言われた。


今までそんなこと言われたことなかったのですごくびっくりして涙はでてこなかった。

だが、いじめられてるということには気づいた。


家に帰って今日あった出来事を家族に話した。


「先生に言ったの?」


そう言われて

先生に言えば大丈夫なんだと思い

明日先生にこのことを伝えようと思った。


次の日、学校に行くとまた男子に


「なんで学校来るんだよ」

「デブは学校来るなよ」


そう言われたのですぐに先生に伝えた。

先生は男の子達を注意した。

だが、男の子達は先生がいなくなると


「チクってんじゃねーよ。明日から学校来るな」

「キモいんだよ。死ね。」

と私に言った。


怖くて泣きそになったけど

泣くのを我慢した。

幼い頃から何かあるとすぐ泣く私に両親は


「すぐ泣くんじゃない。こんぐらいで泣くな。」


と毎回言われていたので泣いたらダメだと思い泣かなかった。


この時すでに学校に行くのがすごく嫌だった。

それでも我慢して学校に行った。


そんな時1人の男子にハサミを投げられた。

幸いなことに、怪我をしなかった。

でも、それが恐怖となり学校に行けなくなった。


朝起きると頭が痛い。

気持ち悪い。

行きたくない。

いじめられたくない。


そんなことばかり考えてた。


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