第2話 彼の秘密

お店ではなくプライベートで遊ぶようになり仲が深まったが

私は実家暮らしの為、家には誘えなかった。


彼は一人暮らしと聞いていた為、いつかは彼の家に誘ってくれると期待していた。


1ヶ月後、彼から『付き合って下さい』と言ってくれた。

もちろん即答で『おねがいします』と答え、交際が始まった。


付き合って2週間が経ち、初めて彼の自宅に誘われ

泊まって、朝ごはんも一緒に食べた。


彼の家は、女っ気が全く無く一人暮らしの男の部屋って感じだった。


何ヶ月か付き合い、年末が近づいてきた。

いつものように居酒屋に行き、そのまま彼の家に一緒に帰る途中

信じられない言葉を言われた。



彼『年末は一緒に過ごせない、ごめんね』

私『毎年家族と過ごしたりしてるの?全然大丈夫だよ』


彼『違うんだ。来年子供が産まれるんだ。俺既婚者なんだ』

私『。。。?』



全く理解できなかった。頭の中真っ白。

でも恵比寿の中心で号泣したことは覚えている。


パニック状態になり

『奥さんと別れて!!』とも言ってしまった。

今考えると、なんであんな言葉を言ったんだろうと思う。



でも、この人と結婚できたら幸せだろうな。と思っていたくらい

大好きだったので涙が止まらなかった。



つづく

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