徒詩 #1

 右腕に刻んだ刺青しせいは守りたかった証

 左腕に刻んだ刺青は零れ落ちた約束


 右脚に残るきずは羨望したが故の悔恨

 左脚に残る痣は絶望したが故の軌跡


 吸い込む大気に含有する致死量のゆめ

 肺に迄達し溺惑していく甘美な現実


 双眸から落ちる水鏡には自身の欠片

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