第7関門:冷えと蒸れの間
紙おむつを試し履きした時、冷え性の私は暖かさに喜びました。
まだ市販のオーバースカートを見かけなかった時代に、自分で編んで一年中、腰に巻いていた程なので、デザイン重視の下着とは比較にならない程、暖かいパンツ型紙おむつは別の意味でも有益、と歓迎したのです。
……気温25度くらいまでは。
当たり前ですが、気温が上がれば、あったかーい紙おむつは暑いです。私は25度でも肌寒く感じるような体質ですから、大抵の方はもっと気温が低い段階で暑いと感じられるかもしれません。
はい、もうお判りでしょう。蒸れます。
初夏になりますと、おむつのお尻は湿気を感じ、軽い炎症が出がちです。汗っかきの方はもっとかもしれません。履き心地は悪くなります。
いろいろな所の皮が厚くなっている大人でも、おむつのお尻は赤ちゃんと同じ。汗で炎症が起きた肌は排泄物に触れると刺激を感じますし、悪化します。
汗を抑える努力と、脱いだ後のお尻のお手入れも意識の片隅に、どうぞ。
例えば、前話の「履く物」「巻く物」を調節しませんと、部分的サウナ状態にもなりかねません。
おむつユーザーの味方、撥水性素材は蒸れますので、ご注意を。
因みに私は、中細の紬糸2本取りで編んだショートパンツがベストでした。
かぎ針で透き間なく模様編みしましたら、
素材的には絹ですので、通気性もある程度は保たれます。
残念ながら、使用した糸は廃番で、ご紹介できませんが。不要になられたシルク(目安は長着一枚分)がありましたら、裂いて編み糸代わりにしても似たものは作れます。
吸水の為には、切るより裂くのが良いと存じます。ハサミで少し切り込みを入れると、そこから手で裂けます。また、出来るだけ繊維状に
予想外な物が出来上がり、誰かに見られても今時のキラーワード「SDGs」で乗り切れます(笑)
とはいえ、今回も条件によって対応が変わって参ります。
例えば、駅近のお住まいから、交通機関のエアコンの恩恵を受けて移動し、目的地も文明の利器を駆使した環境というのであれば、寧ろ普通におむつをつけていても腰が冷えなくて助かるかもしれません。
判断のポイントは、エアコンの効いた室内へ入るまでに汗をかくか、かかないか。
汗をかなりかく場合は、設定温度の低い環境に入った時、逆に冷える可能性も。汗を抑える方向へ舵を切ることをお勧め致します。
災害備蓄としてはワセリンがあると、おむつかぶれ以外にも使えます。
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