第5関門:水は重いから
言うまでもなく、水は重いです。つまり、尿にも重さがあります。
日本の優秀な高分子吸水材といえども、チートや魔法ではない為、重さを消すことは出来ません。紙おむつは水分量に応じた重さを含むことを考慮して吸水量もサイズも選ぶ必要があります。
どの様な使い方を想定するかによって何が必要な条件か、使ってみる前には気付きにくいかもしれません。
1500ミリリットルの水が概ね1500グラム。
仮に「10回分」という紙おむつを用意し、マックスまで使う可能性があるならば、下着のクロッチ部分に1.5キロの重りを入れる様なもの。どうなるか想像できますよね?
パンツ型はかなり伸縮性がありますから、立位で使うなら、間違いなく垂れ下がります。大は小を兼ねる、と思ってサイズを選ぶと、余計に伸びます。
ミニスカートなんて履いていたら、とっても危険です。紙おむつの上に何も履かず、ミニスカートを着る勇者がいるかどうかは判りませんが。
おむつカバー等を使うか否かを考える時、重さをサポートする必要性の意識がないと、判断を誤ることもあるでしょう。
因みに、私はサポート力のあるショートパンツを自作しました。レギンスを履ける方は、それが有力な選択肢になります。
一方、車椅子での使用を想定する場合、紙おむつの垂れ下がりは気にせずに済みます。
座っている時は服のちょっとした縫い代等も当たって痛いことがありますよね。紙おむつも余りピッタリしていると辛くなることがありますので、多少のサイズ的余裕を選ぶこともあり得ます。
この様に、立位か座位か、確実に履き替える機会を持てるか等、条件を組み合わせ、個々が自分に合う紙おむつを探す必要があります。
例えば、被災地へ支援に入る場合。
このケースはかなり長時間の使用も覚悟する事態です。キャパの大きな紙おむつを吸水量マックスまで使う可能性もありますが、それは重さも最大なことを意味します。
被災地に入るならば作業着に近い服装ですから、パンツ(ズボン)が基本で、垂れ下がりが見えてしまう心配はないかもしれません。デニムパンツでしたら、充分、サポートする力があると存じます。
しかし、盲点かもしれない部分も。
動きやすい作業ズボンの場合、腰回りにゆとりがありますよね。それは、おむつもズレる余地があることになります。動きにくいです。
おむつカバーやレギンス、ショートパンツを中に着て、重さによる不具合を解消する必要があるパンツ(ズボン)もあります。
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