1月24日 ゴールドラッシュデー

 俺を含め何人もがその砂漠のオアシスを目指していた。もちろん黄金のオアシスだ。脱落者は数え切れない。

 そして遂にやったのだ。眩い光で確実にそれだと分かった。

 砂漠のど真ん中に湧き出る大量の金、それ以外はなにもない煌びやかな場所だった。俺は喜びと疲れからその場に膝をつく。手を伸ばせば金に手が触れる。

「はあ……っ、はあ……っ、はあ……っ」

 これだけあればもう二度と飢えない。住むところにも困らない。

「はあ……っ、はあ……っ、はあ……っ」

 好きなだけ遊んで暮らせる。

「はあ……っ、はあ……っ、はあ……っ」

 これさえあれば……。この喉の渇きも……。

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