コリン・ホワイト幻のギャグシーン(身代わり姫と宝石の騎士より)
身代わり姫と宝石の騎士で公開予定だったヒュドラの回の前半部分で
1、エスティーと眠れないオルフェオじいさん
2、キャンディッドともめるコリン
をやむを得ずカットしました。
結果、じいさんがエスティーの薬屋の客であったことは間接的にゼノから語られ、帰る帰らないでもめる展開はヒュドラチェイス後となりました。
ですがここのギャグシーン!一人で爆笑するくらいには気に入ってたので皆様にもお見せしたく!!
場面はエスティーが久方ぶりに調合した眠り薬でこっそりとじいさんを眠らせた後……ヒュドラのもとへ向かうためにキャンディッドを迎えに行った際、扉の前で会話を聞いているところから始まります。
(正式な話ではないので地の文がウルトラスーパー適当です。没稿を直すのも何かなと思ったので許してくださいませ)
「なんとかできないんですかコリン」
「ダメですわ姫様。今年の祈りの会はより素晴らしいものにしなければ!今年はレギア陛下の政が始まって10周年の節目です。急ぎ帰らなければなりません。ご準備を」
「だからといって明日帰るのは早すぎるわ」
「祈りを捧げたわけですし、姫様はお勤めを立派に果たしましたわ」
扉の向こうの会話を聞いて、俺は心底から腹が立っていた。
はぁぁぁぁ!?明日帰る?まだ何にも解決してねーだろが!!
ふと視線を居間に移す。じいさんを寝かせたお茶はまだ少し、材料の薬草はたんまりと残っている。
あぁ……我ながらいいことを思いついた。
準備を済ませると三回ノックして部屋のドアを開ける。
「失礼する。こんな時間まで明かりがついていたからな。寝つけるように茶を用意した」
キャンディッドと目配せをする。そして
「ベルナー。ちょうどよかった明日のことなんだがっ…ブフッ!!」
「まぁとりあえず飲めよぉ……!せっかく俺が珍しく淹れたんだから!」
「ばぼぶぶばばぼぉ!!(飲むから離せぇ!!)」
顎をつかんで固定したその隙に特製茶を流し込む。
通常の調合よりも馬鹿みたいに高い濃度だ。器の中が空になるころには……
「ベルナー…明日のこと………なんだが………ん~」
それだけを言い残すとコリンは深い深い眠りについた……
キャンディッドがベールを取り、赤と紫のオッドアイでコリンを見つめる。
「何入れたんです」
「かるく5倍の濃度だ」
没理由
1 このテンションからヒュドラに会ってチェイスする緊張感に持っていけない
2 情報が多すぎる
3 仕掛け変更
本当は朝っぱらからけばけばな馬車を見たところも、ケルピーのところも、もっとギャグ仕立てにしようかなと思ってたんですがなりませんでした。
エスティーが気づいてしまいましたからねぇ……(三万字消失事件)
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