幽霊様専用美容室

 最近風呂の排水溝に長い毛が溜まる。

 俺は短髪なのに。

 ある日の入浴中、幽霊と遭遇した。

「悪霊退散」

「ごめんなさい。私、髪を切るのが下手で失敗ばかり……」

 幽霊は消えようとした。

「待て。俺は美容師だ。髪を切らせてほしい」

 

 そんな出会いから5年。

 今日はどんな幽霊のお客さんが来るのだろう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る