新月をさがして

ハマーヨーコ

新月ドラゴン

遠い星を 見つけたの

僕だけの大切な

毎日見よう そう決めた

来る日も来る日も 君を追おう

僕は 星に名前を付けた


だけど 上手くはいかないや

首をちょっと寝違えて

僕は 星を見るのをサボった


遠い星に 見つけられたの

僕だけにと たいそうな

大きなお土産くれたんだ

どんなでも こんなでも

君にあげよう

僕は星に 照らされた


だけど お礼が言えなくて

涙を目から出しすぎて

僕は 星を見上げれなかった


どうしたら

見つけた君を 深く見つめられるの?

僕は 目を瞑って考えた

もちろん 星は見られない

そのまま眠って 夢の中さえ

夜空の事は 浮かばなかった


やぁ 今日 君と会ったよ

新月だったんだ そう 新月だったから

月が無いなあ 月を探そうと思ったから

たまたま 君が居たよ


ああ 駄目な奴

僕って本当駄目な奴


毎日照らしてくれてるってのに


窓を開けて ベランダに出て

タバコの煙届けと

君に 火を吹いた


新月とドラゴン


唯一の光は

君がずっと僕を知らなかったこと

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