寝取られ快楽堕ち狐娘~俺の世話をしにきた天使様の世話、いつのまにか俺がしていた件~
アカバコウヨウ
プロローグ 完堕ち狐
『んほぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!』
と、聞こえてくる音。
今日も今日とて、我が家の天使様――
「…………」
今でも鮮烈に思い出す。
天宮寝狐との出会いは、色あせた人生がいっきに色づくような――。
「
と、聞こえてくる寝狐の声。
どうやら寝狐様、過去回想すらさせてくれないようだ。
「はぁ……」
と、蓮は立ち上がり冷蔵庫からコーラを取り出す。
そして、それを持ったまま寝狐の部屋へと向かう。
するとそこに居たのは――。
「あはっ♪ 来ましたね! 外と中の選択肢! ここは中一択ですよ! この一射で私があなたを屈服させます!」
ベッドの上でノートパソコンに向かいあうパジャマな少女一人。
足をぱたぱた、狐尻尾をパタパタ。
狐耳をぴこぴこ。
狐色の長髪。
整った顔つきに、ちょうどいい感じの美乳。
彼女こそが我が家の天使こと、狐娘の寝狐様だ。
っていうか。
蓮は部屋に入った瞬間、周囲を見て思った。
それは。
「おい、何やってんだよ! ゴミだらけじゃねぇかよ!!」
「ひぁ!? っ……なんだ、蓮ですか! ビックリさせないでくださいよ!」
と、一瞬こちらを見るも、すぐにエロゲに目を向ける寝狐。
蓮はそんな彼女へと言う。
「ビックリしたのはこっちだよ! 昨日の夜、俺が掃除したよな!? 部屋!」
「あ、そうなんですか! お疲れ様です!」
「…………」
「あ、ちょっ!? 無言で狐尻尾を掴まないでくださいよ! それ虐待――あ、ちょっ!?」
どうしてこうなってしまったのか。
かつての寝狐は真面目だった。
なんせ、出会いがしらに言ってきた言葉はこうだった。
『私の名前は天宮寝狐。あなたの生活をよりよいものとするため、天界よりやってきた狐の神です』
『任せてください、
そしてまさしく、彼女は言葉の通りだった。
品行方正、どこかの委員長の如くキチキチした性格だった。
それがこれだ。
「わ、わかりましたよ! 謝ります! たまには自分で掃除もします! あ、あとコーラありがとうございます!」
と、言ってくる寝狐。
かつてキチンと着ていた巫女服は脱ぎ散らかし。
いつもいつでもパジャマ。
食ったもののゴミはその辺に放置。
そもそも、蓮が傍に居る時は――。
「そ、それでなんですけど……今、エロゲで忙しいんで、コーラ飲ませてくれません?」
このざまだ。
蓮は大きなため息一つ、考えるのだった。
どうしてこうなってしまったのかを。
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