クラスに忘れ物を取りに行ったら美少女2人が百合してた

第65話 モラルだよ！

「おいコラお前らよ！こっちは真面目に仕事してんのに気分よくハッスルしてんじゃねーよ！」

我慢の限界だ。精神的にも下半身的にも。

心臓も俺の息子もはち切れそうだ。

こんな状態で仕事ができる訳がない。

「え？いきなりどうしたの？」

「仕事のせいで気が狂ったのかしら」

絶叫する俺を、不思議そうに見る２人。

「どう考えてもお前らのせいじゃねーかよ！」

「私たち、なにかしたかしら？」

小首を傾げる氷見谷に、

「お前らの喘ぎとくちゅくちゅ音でだよ！」

「そんなに声も音も出していないはずだけど？」

「どの口が言ってんだよ…………」

教室中に響いてたぞ、ＡＶでしか聞こえないような音と声が。

「特に、声に関しては千葉！お前がうるさい」

顔が赤く火照り、はぁはぁと息を切ら千葉に言うと、

「はぁ！？なんで私なわけ！？」

さらに顔を赤らめ、驚いた表情をする。

「氷見谷にされてる時のお前の声と音がクソうるさかったわ」

「なっ！………………って聞いてたわけ！？」

「聞かないのは無理があるだろ」

「なら聞かないようにする努力をすればよかったんじゃないの！？」

「どうやってだ」

「どうやってって……………耳を塞ぐとか？」

「それしたら仕事できないだろ…………まぁこれ本当は氷見谷の仕事なんだけど」

と、横目で氷見谷を見ると、すぐさま目を逸らされてしまった。

なんで、俺が人の仕事をして、その仕事を頼まれた人から邪魔をされなきゃいけないんだ。

それも仕事放棄してエッチしてるし。

マジでブチギレ案件だろこれ。

「んで、終わっただろ？さっさと仕事に戻れ」

はぁ、とため息を吐き、仕事に戻ろうとすると

「ん？まだ終わって無いんですけど？」

氷見谷はそう言うと、再度千葉の下半身に手を伸ばす。すると、千葉は「んっ／／」と声を漏らし、体をビクつかせる。

「終わってない？もう十分しただろ」

「満足してるのは心葉だけよ。私はまだイキ足りないわ」

「おまっ！直接的に表現をするな！」

「イクくらい別にいいじゃない。いつももっとエゲつないこと言ってるんだから」

「だとしても言葉を濁すくらいの努力をしろよ！」

「なんでよ」

「モラルだよ！モラル！」

「この３人にはとっくにモラルなんてないと思ってたけど？」

「俺も含むなよ…………………」

「それに、今更気にしないでしょ？このくらいのこと」

「いや、そうだけどさ……………」

そうゆう問題ではないと思う。

それに、改めて言われると破壊力が凄い。清楚な見た目をしてる女子が「イク」という単語を口から発する。

なんともギャップが凄い。

一部の人の性癖にバッチリぶっ刺さりそうだ。