クラスに忘れ物を取りに行ったら美少女2人が百合してた

第26話 思考回路が思春期男子

「そんなちょっとした事で信用していいのか？俺がこれからバラす可能性だってあるんだぞ？」

「まず、本当にバラそうとしている人が自分からそんな事は言わないわ。それに、ちょっとした事で造られる信用って一番大きいのよ？」

「なら、俺は相当信用されてるって事か」

「そうね。学校生活の面も含めでこの学校で心葉に次いでの信頼度よ」

　どうやら、知らない間に信用されていたようだ。

　ちょっとした事で造られる信用が一番大きい。確かにその通りだ。

　誰にでも心を開かないであろう氷見谷に信用されているんだ。

「…………話ってなんだ？聞くだけ聞いてやる」

　話を聞くことにした。

「乗り気になった？」

「どうやらお前からの厚い信用があるみたいだからな、俺は。乗り気じゃないけど、聞くくらいなら」

「私に信用されて光栄でしょ？」

「自分でそうゆう事を言う所は直した方がいいと思う」

「可愛い女子から信頼されてる…………私だったらずぶ濡れだわ」

　変な妄想をしたか、体をビクッと震えさせ、唇に指を当てる氷見谷。

「おい、妄想なら一人でしてくれ」

「２人でしましょうよ、立川くんも女の子好きでしょ？……………違ってたらごめんんさい、私はＢＬも大好物だから、もしよかったら見物させてもらいたいくらい」

「俺はノーマルだ！あと俺で変な妄想するなよ！」

「ならやっぱ心葉も連れて３Ｐ―――――」

「言わせないよ！？それに絶対しないからな」

　こいつから本当に真面目な話をしてくるのか不安になってきた。

　口を開けば話をエロに持ってきたがる。思考回路が思春期男子そのものだ。

「冗談はさておき、話を始めましょうか」

　コホンと咳ばらいをすると、話を始めた。

「あなた私たちの関係になにか疑問点はない？」

「疑問点？」

「えぇ、普通の恋愛とは決定的に違う所があるじゃない」

「女の子同士って所か？」

「大正解」

　氷見谷は人差し指をピンと立てた。

「でも、２人の成り行きは聞いたし、もう疑問点はないぞ？俺」

「私が女の子好きなのは知っているけど、立川くんは心葉が女の子好きな理由分からないでしょ？」

「言われてみれば聞いてない」

　そうだよな。千葉はなんで同性が好きなんだ？氷見谷は千葉の角オナを見かけて襲いに行った時点で同性が好きな事は確定してる。

　それに、自分で可愛い女の子が大好きって言ってたし。過去にも同級生や後輩とそうゆう関係にあったとも言っていた。

　男子もイケメンなら可とも言っていたが。女子の方がいいとの事。

　逆に、千葉に関しては氷見谷との事しか聞いていない。

　これが疑問点だ。

「心葉の前では言いづらいし、彼女自身もあんまり言いたくないだろうけど、知ってもらってた方がこれから何かあった時に助かるから。大前提として信用しているから言うわね」

　一度目を閉じ、深呼吸をすると、

「心葉は両親のせいで男性に対してトラウマがあるのよ」