F2

人物ファイル2 鳳仙と軍事政権

　私は蒼堂美香。傭兵部隊F2のリーダーをしている。

　今回は、鳳仙について話したあと、今の時代について説明しようと思う。

　鳳仙は私が3年前に路地裏で見つけた。

　その時、あの子は12歳で風俗店で働いていた。

　苦しながらも、必死に生きていたんだろう。

　おそらく、裏社会に生きる者達が経営する、店だった。

　面倒を見てやる。私はそう思った。

　そして、三年間、私の知り合いに頼み、戦闘訓練をしてもらい、今回F2の新メンバーに迎え入れたのだ。

　回復担当としての素質は十分にある。

　そんな理由もあった。

　ここで気になっている事があるだろう。

　何故、12歳という若さで、風俗店で働いていたのか。これには新日本の軍事政権が関係している。

　1945年第二次世界大戦が終戦。

　戦争に勝利した日本は、政権が完全に軍事政権に移行。

　これにより、日本は国名を新日本に正式に改名。

　犯罪発生率は一気に増加し、何でもありになってしまった。

　警察だけでは手に負えなくなり、戦争に勝利した理由の一つ、傭兵部隊を警備などの仕事を強制的に実行させる、政策を実施。

　ヤクザや、脱法ハーブなど当たり前。

　今の時代、大麻を吸っているなど。もはや驚きもしない。

　路地裏でずっと暮らしている人も普通にいる。

　1日生きるだけで必死だ。

　このような理由で、鳳仙は12歳で風俗店で働いたのだ。

　そして、鳳仙は過去の経歴を全て抹消。

　おっと、少し喋り過ぎたかもしれないな。

　また会おう。