パラドックス


善意は醜く見える、みっともないとさえ思う、どうしてそこまで無益に他者に尽くそうとするか、自尊心、利益のためだろう。


人権屋がのさばって久しいと思える。


悪意は美しい、本能のまま、欲望に忠実で人間らしささえしっかり滲ませている。


政治屋の隷属国らしさは可愛げさえある。


極まった正義は真っ黒に見える。


純粋に黒いが、実は白。


極まった邪悪は真っ白に見える。


純粋に白いが、実は黒。


出鱈目でたらめのようだが、誰かを全員で善人と指摘する事はない、誰かを全員で悪人と指摘する事はない。


善悪は賛否両論の大渦の中にある。


虚実が並立し、同時に存在している。


黒っぽいグレーゾーン。


白っぽいグレーゾーン。


完全に白一色ぜんのみ、絶対に黒色あくのみなどこの世の中には存在しない。


人間は善でもあり、悪でもある。

黒にもなれて、白にもなれる。


陰陽道の陰陽魚の移ろいのように。


白いものを黒いと洗脳できる。

黒いものを白いと洗脳できる。


しかし、それそのものが白いか、黒い。


矛盾めいた虚実両立グレーゾーン


それを転換する事は不可能だろう。


禅問答のようだが勧善懲悪が古臭いだけである、功罪という言葉だってあるのだから。



とかいう事もあるだろう。


まぁ、なぁなぁで済ますのが普通の人間。


世の中はしろくろだけでない。


堕落の秘密グリムロックを調理するのは悪魔ニスロク、コラン・ド・プランシーの『地獄の辞典』では、第二級の魔神ベルゼブブの料理長、美味による誘惑と食卓の楽しみの権威者とされている。堕天前のニスロクはエデンの園の禁断の樹の守衛を担当し、得意料理はその果実を使ったものである。とか笑殺しか出来ない。



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