英雄不全


携帯電話のメールに残る歪な証拠。


それほ殺し屋の就職案内だった。


今にして思えば馬鹿馬鹿しいとさえ思う、だが、しかし今の世界情勢を見ると違う。


どうしようもない暗君が国内にいたとしても別にいい、暴君が遥か向こうの国にいる。


藁にもすがる思い、その可能性は霧散した。


「現実はキビシーっスね」


密かに邪気を交えた陽気、短髪の痩せた警察官がその風の噂を聞いてつい言い放った、まぁこの回顧録的なの半分ぐらい架空のものな時もあるので彼が実在する信用性は無い。


平行世界パラレルワールドがあるならばと思ってしまう。

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