歪な平和


「これより国民全員は私が良いと言うまで、土下座というのを続けていただきます」


国中各地に張り巡らされた町内放送からTV、ラジオ全てから聞こえる声。


車に乗った人は車を降りて土下座。


四方八方、家の中、外問わず土下座。


数分間はとても長く感じられた。


土下座の屈辱感だけがその国内を満たした。


「私への屈服ありがとうございます、貴方達が全員黙るのに何年かかったと思っている?これでもう下らん争いは起こらない」


超独裁主義スーパーファシズム支配者サディストの男性は恍惚した。風貌は素朴だがカリスマ性が沢山あった。

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