#029 OPERATION01:強襲
半年後。旧ポートリマス帝国を奪還するべく海上を航行中のウェルドッグを艦尾に装備した完全日本製の強襲揚陸艦竹島の甲板には89式小銃と
「じゃあ、行ってくるよ」
「ええ、気をつけてね。アル」
「ああ。 あ、カトリーナ」
「ん?」
アルトリア・ラーミスはカトリーナ・メルフォンの方に振り向き、特別作戦傭兵連隊の
「最高に、クレイジーでハッピーな――!」
「バトルフィールドにしましょうね」
アルトリアは親指を上に向け他の指を手の平に付けたグッドサインをすると、「よし、出してくれ」と発艦指示を出した。
++++++++
高度10000メートル、旧ポートリマス帝国直上にホバリング中のオスプレイの姿があった。
「――降下した後、地上に着地と共に南門を開けに行くぞ。そこが、海岸に一番近い門だからだ。 わかったな?」
「「「イエス、サー!」」」
空挺部隊員の目を見て「よし。 地上で会おう」と言うと、アルトリアは機内ハッチから飛び出してダイブするかのように飛び込んで行った。それに続くように他の隊員も高所を克服しているので構わず蒼空という大海にダイブして行った。
高度9800メートル付近でフルフェイス内蔵型の無線のスイッチを入れて「こちらアルトリア、降下開始した。 門開放まで凡そ40分、送れ」と言い高度計を見ると6500メートルになっていた。
『こちらカトリーナ、了解したわ。 現在、南門から守備兵が溢れ始めているの。対処どう? 間に合いそう?』
「現高度6300メートル」
『・・・20分で来られる?』
「5960メートル・・・、5930メートル・・・」
『・・・無理そうね・・・、はぁ・・・』
「すまん、間に合いそうにないかも」
『はぁ・・・、オーケイよ・・・』
ふと、横目で海岸線を見ると
++++++++
高度300メートルになると自動的にウィングスーツに変わり、進路を変更しながら接地する。その後、素早く五点接地を決めるとそのまま起き上がり、30発入っている5,56×45ミリNATO弾を
1発撃つごとに
金色に塗られた薬莢が宙を舞い、石畳の時計塔床に落ちる・・・。まるで、
騎兵隊の恐怖の顔が
「最高に、HAPPYだよ。 感謝するよ、この地に転生させてくれたことに」
口ずさんだこの言葉は、果たして女神に対してなのかそれとも
『空挺部隊より、JACKALへ。 道中の支援に感謝する、総大将――アルトリア・ラーミスも大喜びだ』
JACKALはフッと笑い、「YOU ARE WELLCOME(どういたしまして)」と返した。
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