第447話 オールスター投票中間発表と日本で活躍する外国人選手に関する一考察について
バーリン投手のヒーローインタビューは、10分以上に及んだようだ。
通訳というのも大変な仕事だ。
試合の時だけではなく、プライベートでもサポートする事が求められる。
一緒に食事に行っても、バーリン投手はずっと喋っているそうだ。
何でそんなに話好きなんだろう。
いつも結衣と妹に、口喧嘩で負けている口下手の僕としては、少しだけ羨ましいかも。
翌日の試合も僕は1番ショートでスタメン出場した。
今日の2番は湯川選手。
何とセカンドでの出場だった。
二遊間のライバル争いが、より激化している。
今日の試合の4打数1安打で、前の試合の3打数ノーヒット(敬遠四球1)と合わせるとここ最近、7打数1安打で打率は、.304まで落ちてしまった。
それでもチーム唯一(10打席以上)の打率3割はキープしている。
今季は規定打席到達は困難だが、2度目のシーズン打率3割を狙いたい。
(3年目にシーズン打率3割は達成している。
10打数3安打だったけど…)
岡山ハイパーズとの3戦目は、僕はスタメン落ちし、8回から守備で出場した。
最近、出ずっぱりだったのと、若干調子を落としていたので、前向きに休養として捉えた。
次のカードは久しぶりにホームに戻っての、熊本ファイアーズ戦。
3試合中、2試合にスタメン出場、1試合に途中出場し、合計で8打数2安打だった。
このようにジワジワと打率を下げ、合計で120打数36安打となり、打率はちょうど.300となった。
チーム67試合中、57試合に出場しており、ホームラン3本、打点18、盗塁12(失敗4)。
そして今日、オールスターの中間投票の発表があった。
僕は全く期待していなかったが、何とセカンドでリーグ2位につけていた。
これはビックリ。
何でだろう?
他のポジションを見ると、先発部門で青村投手、サードで道岡選手が1位になっている他、ファーストでダンカン選手、ショートで湯川選手がそれぞれ3位につけており、外野でも下山選手が5位、谷口が6位と中々上位に食い込んでいる。
チームが2位と好調なのも、ファンの投票心理に影響しているかもしれない。
しかしファン投票で2位か。
ジワジワと喜びがこみ上げてくる。
1位の川崎ライツの与田選手とはかなり差があるので、選出は困難だが、規定打席に到達していないにも関わらず、この順位は本当にありがたい。
湯川選手も新人ながら、ショートで3位というのは凄いが、シーリーグのショートは京阪ジャガーズの木崎選手と、仙台ブルーリーブスの片倉選手が人気、実力ともツートップであり、その牙城を崩すのは中々難しい。
それから半月程経ち、7月に入った
先日のオールスター投票の中間発表では、3位に後退していたが、ショート部門でも6位に入っているので、やや票が割れてしまっているのかもしれない。
今シーズンはセカンドでの出場が多いが、ショートでも出場しており、その辺も影響しているかもしれない。
僕は最近は3試合に2試合はセカンドまたはショートでのスタメン、1試合は途中出場か、出場なしか、というペースとなっている。
開幕当初は、好調だったロイトン選手は打率.253まで落ち、代打での出場が多くなっている。
それでも腐らずにベンチで率先して、声を張り上げている。
その姿を見ていると、あのトーマス・ローリー選手を思い出す。
静岡オーシャンズ、そして泉州ブラックスで一緒にプレーし、アメリカに帰った後も、時々連絡を取っており、1月の自主トレではわざわざフロリダまで手伝いに来てくれた。
日本で活躍するには、性格の良さも重要なファクターだと思う。
ファーストのダンカン選手は陽気なメキシカンであり、ルーカス投手、バーリン投手も性格はとても良い。
(バーリン投手の場合は、話が長いことが玉にキズであるが…)
季節も夏場になり暑い日が増えてきた。
シーズンも折り返し地点を迎え、前半戦も残り試合は少ない。
オールスター休みに向け、もうひと頑張りだ。
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